波乱万丈
NO SIDE
天音ルインは呆れていた。栂芽の一族の傘下のファイターチーム・永蓮翠華の実力に。現当主である栂芽ヒスイの尽力によって、栂芽の甘い汁を啜ることしか頭に無い腐ったミカンやその小判鮫は勿論、栂芽の一族に深く根付いていた古臭い慣習は取り払われつつあるのは事実だ。しかし、その後に作られた「新たな果実」があのザマかとムカついていた。
相手へのリスペクトは愚か、自分達はエリートであると相手を見下しふんぞり返る。剰え栂芽ヒスイの言葉を聞けば簡単に掌を返す軽薄な態度。ルインからしてみれば、あれがエリートだと宣うのなら、自分は喜んで落ち零れの劣等生のままでいいと断言できる覚悟はある。故にヒスイの考えが分からなかった……否、分かりたく無かったのかもしれない。
彼等も所詮、栂芽ヒスイが「欲しがるもの」を手に入れる為の駒にしか過ぎないのだと。
「(あー、ムカつく。乱入してフルボッコしようかなー?一万円札は沢山あるし)」
「よっ、楽しんでいるか?」
「珍しく難しい顔をしているわね」
「あっ、リッカ!チトセちゃんも!」
あれこれ考えている自分に声を掛けたのはパールグレイのショートヘアに黄色の瞳とやや短めの太眉が特徴の青年・紅園リッカ、その隣には紅赤色の内巻きセミロングに亜麻色の瞳の女性・日野宮チトセ。2人はヒサメやルインと同じく咲神高校ヴァンガード部の初期部員でありリッカは部長、チトセはマネージャー(兼リッカとルインのブレーキ役)である。
「永蓮翠華?もしかしてアレ?」
「栂芽ヒスイの傘下のファイターチーム……たしか永蓮翠華を含めて4つあったと思うわ」
「ウゲッ、あんな人間性が三下以下のファイターチーム3つあんの?マジで意味分からん。栂芽の一族の印象最悪じゃん、馬鹿なのアイツ」
「まあまあ、そんなカリカリすんなって。ほら、お土産!」
「マジ!?これ高級パティスリーのクッキーじゃん!リッカありがと!」
「機嫌の取り方が小学生レベルじゃない……まあ、栗花落君と春秋君のファイトを見守りましょうか」
「そうだなチトセ!」
「やったれー!!!」
「…………あなた達、流石にその格好は止めさない」
「「えぇーー?」」
チトセは自分の役割を全うしていた。早着替えの如くパリピっぽい格好になったルインとリッカの牽制として声を上げることで。
「大会が終わったらみんなで打ち上げしましょう。その時ならその格好を許すから」
「「やったー!ママ大好き!!」」
「誰がママよ、ぶっ飛ばすわよリッカ」
「ナンデオレダケ!!?」
一方その頃、レンゲはヒワに文句をつけていた。何の相談もせずに手札を消費し、コストが足りなくなってしまった。自分の計画が大きく崩されたのだから、彼の怒りも当然であろう。
「ヒワ!何故あのアタックをガードした!?あの時2ダメージ受けて入れば、俺のターンで優位に立てられたのだぞ!」
「わたくしやヒスイ様を虚仮にするなんて万死に値しますわ!そんな三下ファイターから2ダメージも受けるなんて冗談じゃありませんの!それにあなたのクランの方がカウンターチャージが豊富なんですから、文句言わないで下さります!?」
「ッ……俺のターン!エリート怪人 ギラファにライド!怪人紳士 ハイクラスモスをコール!ハイクラスモスのスキル、自身をレストし、ドロップのイントルードシザーを山札の下に戻し、相手のR1枚のインターセプトを封じCC1!更にマシニング・マンティス、ブラッディ・ヘラクレスをコール!マンティスのスキルでCB1、山札の上から6枚見て、グレード3―真魔銃鬼 ガンニングコレオを手札に加え、マンティスのパワー+6000!ヘラクレスのスキルでSB1、自身のパワー+6000!」
手札:5枚 ソウル:1枚
裏にした兼CCしたカード:ハイクラスモス
SBしたカード:幼虫怪人
ヘラクレスとマンティスのパワー:15000
山札:36枚 ドロップ:3枚(トリガー1枚)
「(随分荒れてんな……まあ、同情はするけど)」
「ヘラクレスでアタック!」
パワー:15000
「ノーガード」
ダメージ:2(合計ダメージ:3) ダメージチェック:サクラフブキ
山札:33枚
「アタックがヒットした時ヘラクレスのスキル発動!CC1と他のユニットのパワー+6000!エリート怪人にパワー+6000!エリート怪人でアタック!スキルでCB1、相手のレスト状態のR1枚につき自身のパワー+5000!スタンドしているRが1枚以下なら更に1枚ドロー!」
手札:6枚
CCしたカード:ハイクラスモス 裏にしたカード:マンティス
パワー:15000
山札:35枚
「そいつもノーガード」
「ドライブチェック……ッ、ノートリガー!」
手札:7枚 ドライブチェック:蛹怪人
山札:34枚
「ダメージチェック、ドロートリガー!パワーはVに、1枚ドロー!」
手札:11枚
ダメージ:3(合計ダメージ:4)ダメージチェック:忍妖 オオツヅラ(引トリガー)
パワー:19000
山札:31枚 ドロップ:3枚
「ぐっ、ターンエンド!」
手札:6枚 ソウル:1枚
山札:34枚 ドロップ:3枚(トリガー1枚)
≪攻守交代!チーム永蓮翠華は序盤のガードが功を奏しダメージ2。対するチームワイルドカードは、ダメージトリガーで助けられるもダメージ4!栗花落選手のターン、逆転なるかァ!?≫
≪なんとか、なれーーー!!≫
「……逆転?するに決まってんだろ!俺のターン!振り下ろされるは非情な刃、振り注ぐは星の怒り!忍竜 マガツストームにライド!イマジナリーギフト・プロテクトⅠ!忍竜 ボイドマスター、忍獣 ジャドウネコ、フウライ、サクラフブキをコール!ボイドマスターのスキル、登場時自身のパワー+3000、そして相手はこのターン中インターセプトできない!」
手札:8枚 ソウル:3枚
ボイドマスターのパワー:15000
山札:30枚 ドロップ:3枚
「何だと!?」
「搦め手は悪党や忍びの常套句だぜ?サクラフブキのスキル、手札を1枚捨てて1枚ドロー。更に自身のパワー+3000とCC1!オボロカートをコール!オボロカートのスキル、手札から1枚捨て、同じ縦列にいるグレード3のユニットのパワーを倍にする!マガツストームのパワーを倍にし、パワー24000!」
手札:7枚 ソウル:3枚
捨てたカード:忍獣 チガスミ CCしたカード:マガツストーム
マガツストームのパワー:24000
山札:29枚 ドロップ:5枚
「小癪な真似を…!」
「小細工すんのも忍びなモンでね!ボイドマスターでアタック!」
パワー:15000
「ノーガード!ダメージチェック、ゲット!ドロートリガー!パワーはVに、1枚ドローだ!」
手札:7枚
ダメージ:3 ダメージチェック:パラライズ・マドンナ(引兼守護者)
パワー:19000 ドロップ:3枚(トリガー1枚)
「オボロカートのブースト、マガツストームでVにアタック!」
パワー:32000
「治療戦闘員 ランプリ、蛹怪人でガード!」
手札:5枚 シールド:49000
ダブルトリガーで突破できる防御。しかしヒサメが引いたのは忍獣 タマハガネと忍竜 ノロイ。クリティカルトリガーの効果はすべてフウライに与えた。
「サクラフブキのブースト、フウライでアタック!スキル発動!オボロカートを手札に戻し、ボイドマスターのパワー+6000!」
手札:10枚 裏にしたカード:マガツストーム
ボイドマスターのパワー:21000
フウライのパワー:30000 ☆2
山札:27枚 ドロップ:5枚
「レンゲ!そのアタックは絶対に防―」
「ノーガードだ!」
ダメージ:3→5 ダメージチェック:エリア・スティーラー、イントルートシザー
山札:30枚 ドロップ:5枚(トリガー2枚)
「レンゲェェェッ!!」
ヒステリックな声がレンゲ達の鼓膜を揺らす。片や気にする素振りをせずに佇み、片や苛立った表情で発声者を睨み、片や同情するような顔で呆れていた。
「ジャドウネコのブースト、ボイドマスター!」
パワー:29000
「防がせてもらう!ジュエル・フラッシャーでガード!」
手札:4枚 シールド:34000
ドロップ:5枚(トリガー2枚)
これでヒサメはもうアタックは出来ない……そう考えていたレンゲとヒワ。だがそれは甘い考えだと直ぐに知ることになった。
「ジャドウネコのスキル、ブーストしたバトル終了時、自身をソウルに置き、ノーマルユニットを望む枚数手札に戻す。ボイドマスター、フウライ、サクラフブキを手札に……そしてマガツストームのスキル発動!自分のRが手札に戻った時グレード3をSB1、1枚ドロー!手札から3枚選びRにコールする!」
手札:11枚 ソウル:2枚
SBしたカード:???
山札:26枚 ドロップ:6枚
天音ルインは呆れていた。栂芽の一族の傘下のファイターチーム・永蓮翠華の実力に。現当主である栂芽ヒスイの尽力によって、栂芽の甘い汁を啜ることしか頭に無い腐ったミカンやその小判鮫は勿論、栂芽の一族に深く根付いていた古臭い慣習は取り払われつつあるのは事実だ。しかし、その後に作られた「新たな果実」があのザマかとムカついていた。
相手へのリスペクトは愚か、自分達はエリートであると相手を見下しふんぞり返る。剰え栂芽ヒスイの言葉を聞けば簡単に掌を返す軽薄な態度。ルインからしてみれば、あれがエリートだと宣うのなら、自分は喜んで落ち零れの劣等生のままでいいと断言できる覚悟はある。故にヒスイの考えが分からなかった……否、分かりたく無かったのかもしれない。
彼等も所詮、栂芽ヒスイが「欲しがるもの」を手に入れる為の駒にしか過ぎないのだと。
「(あー、ムカつく。乱入してフルボッコしようかなー?一万円札は沢山あるし)」
「よっ、楽しんでいるか?」
「珍しく難しい顔をしているわね」
「あっ、リッカ!チトセちゃんも!」
あれこれ考えている自分に声を掛けたのはパールグレイのショートヘアに黄色の瞳とやや短めの太眉が特徴の青年・紅園リッカ、その隣には紅赤色の内巻きセミロングに亜麻色の瞳の女性・日野宮チトセ。2人はヒサメやルインと同じく咲神高校ヴァンガード部の初期部員でありリッカは部長、チトセはマネージャー(兼リッカとルインのブレーキ役)である。
「永蓮翠華?もしかしてアレ?」
「栂芽ヒスイの傘下のファイターチーム……たしか永蓮翠華を含めて4つあったと思うわ」
「ウゲッ、あんな人間性が三下以下のファイターチーム3つあんの?マジで意味分からん。栂芽の一族の印象最悪じゃん、馬鹿なのアイツ」
「まあまあ、そんなカリカリすんなって。ほら、お土産!」
「マジ!?これ高級パティスリーのクッキーじゃん!リッカありがと!」
「機嫌の取り方が小学生レベルじゃない……まあ、栗花落君と春秋君のファイトを見守りましょうか」
「そうだなチトセ!」
「やったれー!!!」
「…………あなた達、流石にその格好は止めさない」
「「えぇーー?」」
チトセは自分の役割を全うしていた。早着替えの如くパリピっぽい格好になったルインとリッカの牽制として声を上げることで。
「大会が終わったらみんなで打ち上げしましょう。その時ならその格好を許すから」
「「やったー!ママ大好き!!」」
「誰がママよ、ぶっ飛ばすわよリッカ」
「ナンデオレダケ!!?」
一方その頃、レンゲはヒワに文句をつけていた。何の相談もせずに手札を消費し、コストが足りなくなってしまった。自分の計画が大きく崩されたのだから、彼の怒りも当然であろう。
「ヒワ!何故あのアタックをガードした!?あの時2ダメージ受けて入れば、俺のターンで優位に立てられたのだぞ!」
「わたくしやヒスイ様を虚仮にするなんて万死に値しますわ!そんな三下ファイターから2ダメージも受けるなんて冗談じゃありませんの!それにあなたのクランの方がカウンターチャージが豊富なんですから、文句言わないで下さります!?」
「ッ……俺のターン!エリート怪人 ギラファにライド!怪人紳士 ハイクラスモスをコール!ハイクラスモスのスキル、自身をレストし、ドロップのイントルードシザーを山札の下に戻し、相手のR1枚のインターセプトを封じCC1!更にマシニング・マンティス、ブラッディ・ヘラクレスをコール!マンティスのスキルでCB1、山札の上から6枚見て、グレード3―真魔銃鬼 ガンニングコレオを手札に加え、マンティスのパワー+6000!ヘラクレスのスキルでSB1、自身のパワー+6000!」
手札:5枚 ソウル:1枚
裏にした兼CCしたカード:ハイクラスモス
SBしたカード:幼虫怪人
ヘラクレスとマンティスのパワー:15000
山札:36枚 ドロップ:3枚(トリガー1枚)
「(随分荒れてんな……まあ、同情はするけど)」
「ヘラクレスでアタック!」
パワー:15000
「ノーガード」
ダメージ:2(合計ダメージ:3) ダメージチェック:サクラフブキ
山札:33枚
「アタックがヒットした時ヘラクレスのスキル発動!CC1と他のユニットのパワー+6000!エリート怪人にパワー+6000!エリート怪人でアタック!スキルでCB1、相手のレスト状態のR1枚につき自身のパワー+5000!スタンドしているRが1枚以下なら更に1枚ドロー!」
手札:6枚
CCしたカード:ハイクラスモス 裏にしたカード:マンティス
パワー:15000
山札:35枚
「そいつもノーガード」
「ドライブチェック……ッ、ノートリガー!」
手札:7枚 ドライブチェック:蛹怪人
山札:34枚
「ダメージチェック、ドロートリガー!パワーはVに、1枚ドロー!」
手札:11枚
ダメージ:3(合計ダメージ:4)ダメージチェック:忍妖 オオツヅラ(引トリガー)
パワー:19000
山札:31枚 ドロップ:3枚
「ぐっ、ターンエンド!」
手札:6枚 ソウル:1枚
山札:34枚 ドロップ:3枚(トリガー1枚)
≪攻守交代!チーム永蓮翠華は序盤のガードが功を奏しダメージ2。対するチームワイルドカードは、ダメージトリガーで助けられるもダメージ4!栗花落選手のターン、逆転なるかァ!?≫
≪なんとか、なれーーー!!≫
「……逆転?するに決まってんだろ!俺のターン!振り下ろされるは非情な刃、振り注ぐは星の怒り!忍竜 マガツストームにライド!イマジナリーギフト・プロテクトⅠ!忍竜 ボイドマスター、忍獣 ジャドウネコ、フウライ、サクラフブキをコール!ボイドマスターのスキル、登場時自身のパワー+3000、そして相手はこのターン中インターセプトできない!」
手札:8枚 ソウル:3枚
ボイドマスターのパワー:15000
山札:30枚 ドロップ:3枚
「何だと!?」
「搦め手は悪党や忍びの常套句だぜ?サクラフブキのスキル、手札を1枚捨てて1枚ドロー。更に自身のパワー+3000とCC1!オボロカートをコール!オボロカートのスキル、手札から1枚捨て、同じ縦列にいるグレード3のユニットのパワーを倍にする!マガツストームのパワーを倍にし、パワー24000!」
手札:7枚 ソウル:3枚
捨てたカード:忍獣 チガスミ CCしたカード:マガツストーム
マガツストームのパワー:24000
山札:29枚 ドロップ:5枚
「小癪な真似を…!」
「小細工すんのも忍びなモンでね!ボイドマスターでアタック!」
パワー:15000
「ノーガード!ダメージチェック、ゲット!ドロートリガー!パワーはVに、1枚ドローだ!」
手札:7枚
ダメージ:3 ダメージチェック:パラライズ・マドンナ(引兼守護者)
パワー:19000 ドロップ:3枚(トリガー1枚)
「オボロカートのブースト、マガツストームでVにアタック!」
パワー:32000
「治療戦闘員 ランプリ、蛹怪人でガード!」
手札:5枚 シールド:49000
ダブルトリガーで突破できる防御。しかしヒサメが引いたのは忍獣 タマハガネと忍竜 ノロイ。クリティカルトリガーの効果はすべてフウライに与えた。
「サクラフブキのブースト、フウライでアタック!スキル発動!オボロカートを手札に戻し、ボイドマスターのパワー+6000!」
手札:10枚 裏にしたカード:マガツストーム
ボイドマスターのパワー:21000
フウライのパワー:30000 ☆2
山札:27枚 ドロップ:5枚
「レンゲ!そのアタックは絶対に防―」
「ノーガードだ!」
ダメージ:3→5 ダメージチェック:エリア・スティーラー、イントルートシザー
山札:30枚 ドロップ:5枚(トリガー2枚)
「レンゲェェェッ!!」
ヒステリックな声がレンゲ達の鼓膜を揺らす。片や気にする素振りをせずに佇み、片や苛立った表情で発声者を睨み、片や同情するような顔で呆れていた。
「ジャドウネコのブースト、ボイドマスター!」
パワー:29000
「防がせてもらう!ジュエル・フラッシャーでガード!」
手札:4枚 シールド:34000
ドロップ:5枚(トリガー2枚)
これでヒサメはもうアタックは出来ない……そう考えていたレンゲとヒワ。だがそれは甘い考えだと直ぐに知ることになった。
「ジャドウネコのスキル、ブーストしたバトル終了時、自身をソウルに置き、ノーマルユニットを望む枚数手札に戻す。ボイドマスター、フウライ、サクラフブキを手札に……そしてマガツストームのスキル発動!自分のRが手札に戻った時グレード3をSB1、1枚ドロー!手札から3枚選びRにコールする!」
手札:11枚 ソウル:2枚
SBしたカード:???
山札:26枚 ドロップ:6枚