ギアステーション
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ライモンシティの公園で営業中、ライブキャスターの着信音が鳴った。
「お代と出張料を支払いますので、ギアステーションまで魔法瓶で紅茶をいただけませんか」
魔法瓶はあとで休憩時間のクラウドにでも届けさせます、とライブキャスター越しの目の下にひどい隈を作ったノボリさんが言う。
「来月初めのダイヤ改正ですよね、お疲れ様です。ご注文承りました」
「あなた様のお疲れ様はよく効きますね、わたくしあと2徹はできそうです。それではお待ちしております」
寝てくださいと言う前に通話が切れてしまった。
クラウドさんが持ってきてくれた大きめの魔法瓶に淹れたての紅茶を入れてギアステーションに向かう。魔法瓶とミツハニーの蜜の瓶を入れた鞄を毛布を羽織ったワルビルが抱えている。ワルビルはすっかり毛布がお気に入りだ。様々な人が行き交うドーナツ状の通路でジャッジさんがいたのでノボリさんの居場所を訊く。ノボリさんはスーパーシングルに乗車中とのことでホームで待とうと思ったら応接室に通された。ソファーに座るとワルビルは足をぷらぷらさせている。まるで小さい子供のようで微笑ましい。
応接室に黒いコートを着たノボリさんが入ってきた。
「お疲れ様です、ノボリさん。紅茶をお届けに来ました」
ワルビルが誇らしげに鞄を掲げるのをノボリさんは軽く屈んで受けとる。
「ありがとうございます、今度何かお礼をさせてくださいまし」
「お得意様ですし構いませんよ」
渡されたお代が多いのでひと悶着起こる。出張料を加味しても多いので困る。
「わたくしがお礼をしたいのです。それに休みの日にあなた様に会う口実になるでしょう?」
クダリとは会ったそうですしとノボリさんは続ける。押しが強い。電気石の洞穴で会った時のことだろう。
「じゃあ、今はお代より多い分を返すので、それで今度お茶でも奢ってください」
「黒ボス、そろそろ戻ってきてください」
ノボリさんの胸元からそんな声が聞こえた。
「邪魔が入ってしまいましたね。ではまた今度詳しい話を連絡致しますので」
「お仕事あまり無理しないでくださいね」
背筋をぴんと伸ばして去っていくノボリさんをワルビルと見送る。
「私たちも車に帰ろうか、ワルビル」
ワルビルと手を繋いでギアステーションから帰ることにした。
「お代と出張料を支払いますので、ギアステーションまで魔法瓶で紅茶をいただけませんか」
魔法瓶はあとで休憩時間のクラウドにでも届けさせます、とライブキャスター越しの目の下にひどい隈を作ったノボリさんが言う。
「来月初めのダイヤ改正ですよね、お疲れ様です。ご注文承りました」
「あなた様のお疲れ様はよく効きますね、わたくしあと2徹はできそうです。それではお待ちしております」
寝てくださいと言う前に通話が切れてしまった。
クラウドさんが持ってきてくれた大きめの魔法瓶に淹れたての紅茶を入れてギアステーションに向かう。魔法瓶とミツハニーの蜜の瓶を入れた鞄を毛布を羽織ったワルビルが抱えている。ワルビルはすっかり毛布がお気に入りだ。様々な人が行き交うドーナツ状の通路でジャッジさんがいたのでノボリさんの居場所を訊く。ノボリさんはスーパーシングルに乗車中とのことでホームで待とうと思ったら応接室に通された。ソファーに座るとワルビルは足をぷらぷらさせている。まるで小さい子供のようで微笑ましい。
応接室に黒いコートを着たノボリさんが入ってきた。
「お疲れ様です、ノボリさん。紅茶をお届けに来ました」
ワルビルが誇らしげに鞄を掲げるのをノボリさんは軽く屈んで受けとる。
「ありがとうございます、今度何かお礼をさせてくださいまし」
「お得意様ですし構いませんよ」
渡されたお代が多いのでひと悶着起こる。出張料を加味しても多いので困る。
「わたくしがお礼をしたいのです。それに休みの日にあなた様に会う口実になるでしょう?」
クダリとは会ったそうですしとノボリさんは続ける。押しが強い。電気石の洞穴で会った時のことだろう。
「じゃあ、今はお代より多い分を返すので、それで今度お茶でも奢ってください」
「黒ボス、そろそろ戻ってきてください」
ノボリさんの胸元からそんな声が聞こえた。
「邪魔が入ってしまいましたね。ではまた今度詳しい話を連絡致しますので」
「お仕事あまり無理しないでくださいね」
背筋をぴんと伸ばして去っていくノボリさんをワルビルと見送る。
「私たちも車に帰ろうか、ワルビル」
ワルビルと手を繋いでギアステーションから帰ることにした。
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