Lの憂鬱2
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昔から、雑談は嫌いだった。
というか、人が好きではなかった。
誰かと過ごし話すより、一人で難しいパズルや方程式を解いている方が何倍も楽しかったからだ。
「Lもう少しちゃんとした食事とったらどうですか」
「あなたの用意した野菜のスープ飲んでます」
「あれくらい…早死にしますよ?」
「…気が向いたら食べます」
「またそれ…」
しかも、こんな小姑のような会話。
隣に座る彼女はホットミルクを飲みながら笑う。
昼間のバッチリとした格好とは違い、今はシンプルなパジャマを着ていた。
メイクも落としている。してない時の方がどこか幼く見え、私はこちらの方がよいなと感じた。
夜になるとふらっとやってきて、適当に飲み物を作り、私の隣で飲んだ。
いつのまにか物怖じせず私に言いたいことを言ってくる。初めはあんなに怯えていたくせに。
毎晩のように、多くはないが会話を交わす。私が苦手な、人との雑談。
そう、私は人との意味のない会話が苦手なのだが…
「今度、ケーキの形したご飯作りましょうか!」
「私は子供ですか。そんなので騙されません」
口を尖らせて残念そうにする彼女を見て、無意識に口角が上がった。
雑談は嫌いだ。
でも、彼女との会話は嫌いではない。
今までの私だったら時間の無駄と思っていただろうこの時間を、今は無駄だと切るつもりはない。
隣でカップに口をつける彼女。
もう、飲み終わる。
「では寝ます。おやすみなさい」
いつものように笑って立ち上がる。
(ワタリに頼んで、もっと大きなカップを用意しておくか…)
なぜ、そんな事を考えるのか。
いつも数学のように必ず答えが出なければ嫌な性分なのに、
私は未だ答えが分からずにいる。
