スキお礼短編過去ログ
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「わ、見てくださいエル。ミサからのメールに写真がついていました。日本の夏祭りの写真です!」
私は笑顔でエルに画面を見せてみる。ミサが送ってきてくれたものだ。
花火を背景に、浴衣を着たミサが笑っている。恐らく仕事で撮影したのだろう。花火は煌びやかで夜の黒にとても映えており、ミサも可愛くて素敵な写真になっていた。
エルはにゅっと首を伸ばして、私のパソコンを覗き込む。
「浴衣……」
「可愛いですよね。ミサ似合っています」
「浴衣……!」
「日本の夏って感じですよね」
「浴衣……!!」
「壊れたテープですか?」
同じ単語しか繰り返さないエルに呆れる。彼は目をらんらんと輝かせ、私を見る。
「あなたも是非浴衣を着てみてください」
「いや、イギリスで浴衣着ても……」
「絶対に似合います最高だと思います綺麗で可愛くて私はきっと死ぬでしょう」
「意味不明な死因」
私は呆れながらパソコンの画面をいじる。
「イギリスで浴衣着てどこに行くんですか」
「何言ってるんですか、浴衣を着たあなたなど可愛すぎて外に連れ出しませんよ」
「え、この部屋で着るだけですか!?」
「当然です」
何が楽しくて、部屋で浴衣を着ねばならないのだ。あれは結構暑いし動きにくいし、祭りというイベントがあるからどうにか着られる代物なのに。
「無理です。そもそも私、着付けが出来ません」
「ワタリに……」
「ワタリさんに変な仕事を増やさないでください。それに、いくらワタリさん相手でも、着付けしてもらうのってなんだか恥ずかしいと言いますか……」
「確かにそうですね。そんな幸せな役割をワタリに任せておくなんて愚かです。私が着付けの方法を覚えます」
高らかに宣言したエルに、呆れて言葉も出ない。
私は適当に日本の祭りを検索しながら答える。
「それも恥ずかしいので嫌です。いずれ夏に日本に帰る機会があったら、着ましょうか」
「言いましたね? 次の夏は必ず帰国します。もう今から仕事の調整を始めます。三冊目のデスノートが出現しても私は仕事をしません」
「物騒なことを」
そんな会話をしつつ、まあ日本に帰ったら浴衣を着てみるのはいいいかもしれない、と思った。祭りにはいかなくても、せめてマンションのベランダからエルと花火でも見られたら……
そして、その時はエルにも浴衣を着てもらおうかな。あ、想像してみたら結構似合うかもしれない! 紺色とか深い色の浴衣を……
「はっ!!」
私はパソコンを見て息を止めた。
「どうしました?」
「こ、これは……」
「はい?」
エルが画面をのぞき込んでくる。私は日本の祭りについて、適当に画像を見ていただけなのだが、そこですごいものを発見してしまった。
「ひょっとこのお面……!!」
「はい??」
なんだろう、この胸の高鳴り。ドキドキする、同時に既視感がある。エルがこれを付けたら、絶対に最高に似合うと断言できる。なぜだ、なぜこんなにもひょっとこは私の心を揺さぶるんだ。
「え、エル! これ、日本に戻ったらこれを付けましょう!」
「なんですかこの口を尖らせた変なお面は」
「絶対に似合います! これを付けてるあなたが見たいんです!」
普段、私はこんなに必死にエルに懇願することはない。なので、エルもやや驚きながら頷いてくれる。
「別にいいですが……珍しいですね、あなたがそんなになるの」
「自分でも不思議です……どうしてこんなに気になるんだろう……」
エル、ひょっとこのお面。アンバランスなはずなのに、なぜかフィットする。
不思議だ。
「では次に日本に帰国したら、あなたは浴衣、私はお面で」
「マンションのベランダからでいいので、一緒に花火でも見ましょうか」
私が笑顔で提案すると、エルが優しく口角をあげる。
「最高の夜になりそうですね」
私は笑顔でエルに画面を見せてみる。ミサが送ってきてくれたものだ。
花火を背景に、浴衣を着たミサが笑っている。恐らく仕事で撮影したのだろう。花火は煌びやかで夜の黒にとても映えており、ミサも可愛くて素敵な写真になっていた。
エルはにゅっと首を伸ばして、私のパソコンを覗き込む。
「浴衣……」
「可愛いですよね。ミサ似合っています」
「浴衣……!」
「日本の夏って感じですよね」
「浴衣……!!」
「壊れたテープですか?」
同じ単語しか繰り返さないエルに呆れる。彼は目をらんらんと輝かせ、私を見る。
「あなたも是非浴衣を着てみてください」
「いや、イギリスで浴衣着ても……」
「絶対に似合います最高だと思います綺麗で可愛くて私はきっと死ぬでしょう」
「意味不明な死因」
私は呆れながらパソコンの画面をいじる。
「イギリスで浴衣着てどこに行くんですか」
「何言ってるんですか、浴衣を着たあなたなど可愛すぎて外に連れ出しませんよ」
「え、この部屋で着るだけですか!?」
「当然です」
何が楽しくて、部屋で浴衣を着ねばならないのだ。あれは結構暑いし動きにくいし、祭りというイベントがあるからどうにか着られる代物なのに。
「無理です。そもそも私、着付けが出来ません」
「ワタリに……」
「ワタリさんに変な仕事を増やさないでください。それに、いくらワタリさん相手でも、着付けしてもらうのってなんだか恥ずかしいと言いますか……」
「確かにそうですね。そんな幸せな役割をワタリに任せておくなんて愚かです。私が着付けの方法を覚えます」
高らかに宣言したエルに、呆れて言葉も出ない。
私は適当に日本の祭りを検索しながら答える。
「それも恥ずかしいので嫌です。いずれ夏に日本に帰る機会があったら、着ましょうか」
「言いましたね? 次の夏は必ず帰国します。もう今から仕事の調整を始めます。三冊目のデスノートが出現しても私は仕事をしません」
「物騒なことを」
そんな会話をしつつ、まあ日本に帰ったら浴衣を着てみるのはいいいかもしれない、と思った。祭りにはいかなくても、せめてマンションのベランダからエルと花火でも見られたら……
そして、その時はエルにも浴衣を着てもらおうかな。あ、想像してみたら結構似合うかもしれない! 紺色とか深い色の浴衣を……
「はっ!!」
私はパソコンを見て息を止めた。
「どうしました?」
「こ、これは……」
「はい?」
エルが画面をのぞき込んでくる。私は日本の祭りについて、適当に画像を見ていただけなのだが、そこですごいものを発見してしまった。
「ひょっとこのお面……!!」
「はい??」
なんだろう、この胸の高鳴り。ドキドキする、同時に既視感がある。エルがこれを付けたら、絶対に最高に似合うと断言できる。なぜだ、なぜこんなにもひょっとこは私の心を揺さぶるんだ。
「え、エル! これ、日本に戻ったらこれを付けましょう!」
「なんですかこの口を尖らせた変なお面は」
「絶対に似合います! これを付けてるあなたが見たいんです!」
普段、私はこんなに必死にエルに懇願することはない。なので、エルもやや驚きながら頷いてくれる。
「別にいいですが……珍しいですね、あなたがそんなになるの」
「自分でも不思議です……どうしてこんなに気になるんだろう……」
エル、ひょっとこのお面。アンバランスなはずなのに、なぜかフィットする。
不思議だ。
「では次に日本に帰国したら、あなたは浴衣、私はお面で」
「マンションのベランダからでいいので、一緒に花火でも見ましょうか」
私が笑顔で提案すると、エルが優しく口角をあげる。
「最高の夜になりそうですね」
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