旋律
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夜、Lの元へお茶しに行ったところ、珍しく彼がいなかった。
「あれ…どこいったんだろう」
不思議に思いながらも、きっと外出じゃないだうなと予測し、とりあえずホットミルクを二人分準備する。
広いリビングで、私一人。
あれ、そういえば初めてかも。この部屋に一人なの。
コップにミルクを注ぎつつ、何となく開放的な気分になる私。
自然に、無意識に、小声で歌が漏れる。
レンジに入れ、それを稼働させてるタイミングでサビに達する。
気分良くなり一人で微笑んでると、はっと視線を感じる。
振り返れば、一体いつからそこにいたのか、Lが出入り口に立ってこちらをみていた。
「え、L…!びっくりした!声掛けてくださいよ…!」
夜に見るLってちょっと迫力あるんだから!目の下のクマが特に目立つのよ!
Lはポケットに手を入れたまま真剣な顔で言う。
「天使の囀りが聞こえるかと思ったら光さんでした」
「最近Lの比喩が大袈裟すぎてありがたみもなくなってきました」
「本当に私にとっては天使の声だったのです」
「それよりいつから聞いてたんですか!」
「卒業してからもう3度目の春、からです」
「出だしじゃないかい!」
一人浸りながら歌ってるのを聞かれるのってめちゃくちゃ恥ずかしい!
ちょっと熱くなる顔を必死に隠した。
「好きなんですか、歌」
そんな私をよそにLが聞いてくる。
蒸し返さないでほしいんだけど、まあ仕方ない。
「好きですよ。楽譜も読めないくらい音楽にはど素人ですけど、気分良くなるので」
「そうなんですか…思えば私は生まれてから、歌を歌うと言うことをしたことないかもしれません」
「え!」
Lはじっと天井を見て考え込む。
「音楽は聞くのは好きですが…私にとってはパズルや方程式解いてる事が楽しくリラックスできる時だったので」
「さ、さすがLですね…まあリラックスする方法は人それぞれだと思いますが…」
話しているところで、レンジが完了した音が響く。私はそれを取り出す。
Lの分に蜂蜜を入れた。
「しかし光さんの歌声はなんだかリラックスします、もう一度歌ってください」
「ぜっ、たい嫌です!」
「分かりました、ではワタリに用意させるのでその歌声を録音して…」
「もっ、と嫌です!」
「残念です…」
変なことを言うLを無視して、私はホットミルクを持って移動してソファに座る。Lも続いて私の隣に座った。
座った瞬間、Lはなんの前触れもなく私にすぐキスを落とした。
突然のことにぎょっとする。
彼はすぐに顔を離し、ぺろっと唇を舐めた。
「すみません、なんかしたくなりました」
「あ、謝ることじゃないですけど…」
「あと、あなたとこうしてゆっくりしてる夜は、私にとって一番リラックス出来る時間です」
Lはそう言って少しだけ口角を上げると、まだ熱いホットミルクを少しすすった。
私は少し、微笑む。
「私は…リラックスとはちょっと違いますよ」
Lはこちらを見る。
「ドキドキしちゃいますから」
高鳴る胸はリズム良く、一つの音楽を奏でるよう。
でもそれは心地よく、あなたの前でしか奏でられない
旋律。
「まいりましたね、今日もあなたは可愛い事を言って私をどうにかしてしまいそうです」
「別にそんなんじゃないですけど…」
「光さん、今からあなたの部屋に行ってもい」
「だめです」
