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夢小説設定
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「あの、竜崎、そろそろ離してもらえますか…」
彼は私をチラリと見た。
「お菓子も作らなきゃ…」
「大事な作戦会議です。今日はこのまま行います。あなたに触れていれば推理力アップなので」
「へ!?作戦練り終えるまでこれですか!?」
「はい。お茶もお菓子もいりません」
嘘でしょ…
項垂れる私を、月くんが隣で不憫そうに見ていた。
「では皆さん。
わかってると思いますが、これからのやり方についてもう一度確認しておきます」
アイバーやウェディを含め、みんなを竜崎は見渡した。
作戦は練られた。
「相手はヨツバでありキラでもあるヨツバにとって都合のいい死が多発し、心臓麻痺死者もいる事と
探偵を雇ってまで私を探している事から、
まず両者は関係していると考えていい。
キラの能力を持った者は一人とは限りませんが、ヨツバを洗っていけばきっとたどりつけます。
まず、誰が能力を持っているのか何人力を持っているのか完璧に把握する」
みんな真剣に竜崎の言葉を聞いている。
「その能力は顔と名前さえあれば念じるだけで殺せる物だと考えれば、その見分けはとても難しく危険も伴います。そしてその能力は人から人へ渡るという可能性が少なからずあります。
ですから…」
私はごくりと、生唾を飲んだ。
竜崎は相変わらず私を抱きしめたまま話している。ちょっと格好は締まりがないが、彼の言葉は思い。
「絶対にヨツバ側に我々が調べている事を気付かせてはなりません。気付かれたらその時点でキラは捕まえられなくなるくらいに考えてください」
緊張感の張り詰めた空気。
…私たちはこれで、キラにきっと近づける…
ミスは許されない。ゆっくりでも確実に迫らなくては。
「気付かれない様慎重にジックリ調べ、なおかつ―
その者がその能力を持っているという証拠と、殺しを行ってきたという証拠を誰に説明しても明白であると納得できる形で捕まえます。
気付かれずに証拠を押さえる…
それしかありません。
くれぐれも、焦った行動、先走った行動、一人の判断で動かないでください」
そう竜崎が言い終えた途端だった。
ワタリさんの通信が響く。
『…竜崎』
「どうした、ワタリ」
『松田さんがベルトで緊急サインを送ってきました』
一気にみんなの視線が、パソコンにあつまる。
緊急サイン…!?
確か今日松田さんは、ミサのマネージャーとして撮影に付き添っていたはず。
なぜ…?
「………………
………………どこから?」
長い間をもって、竜崎がたずねる。
『それがどうやらヨツバ東京本社内からの様で…』
…え?
よ、ヨツバ!!??
どよめく捜査室。
「な…何やってんだ!?松田は!!…気付かれでもしたら…!」
焦った夜神さんが言う。
「いや緊急サインって事はもう気付かれてる可能性も…」
月くんも珍しく慌てて言った。
呆れたようにアイバーが呟いた。
「……だとしたら多分殺されますね…」
初めて竜崎が、私を抱きしめる手を緩める。
しかしこのタイミングで、私は竜崎のそばから逃げ出せなかった。
彼は苦い顔をして手を額に置く。
「……………………今までの話は忘れてください…
作戦考え直しです…」
そして小声で言った。
「松田のバカ……」
彼は私をチラリと見た。
「お菓子も作らなきゃ…」
「大事な作戦会議です。今日はこのまま行います。あなたに触れていれば推理力アップなので」
「へ!?作戦練り終えるまでこれですか!?」
「はい。お茶もお菓子もいりません」
嘘でしょ…
項垂れる私を、月くんが隣で不憫そうに見ていた。
「では皆さん。
わかってると思いますが、これからのやり方についてもう一度確認しておきます」
アイバーやウェディを含め、みんなを竜崎は見渡した。
作戦は練られた。
「相手はヨツバでありキラでもあるヨツバにとって都合のいい死が多発し、心臓麻痺死者もいる事と
探偵を雇ってまで私を探している事から、
まず両者は関係していると考えていい。
キラの能力を持った者は一人とは限りませんが、ヨツバを洗っていけばきっとたどりつけます。
まず、誰が能力を持っているのか何人力を持っているのか完璧に把握する」
みんな真剣に竜崎の言葉を聞いている。
「その能力は顔と名前さえあれば念じるだけで殺せる物だと考えれば、その見分けはとても難しく危険も伴います。そしてその能力は人から人へ渡るという可能性が少なからずあります。
ですから…」
私はごくりと、生唾を飲んだ。
竜崎は相変わらず私を抱きしめたまま話している。ちょっと格好は締まりがないが、彼の言葉は思い。
「絶対にヨツバ側に我々が調べている事を気付かせてはなりません。気付かれたらその時点でキラは捕まえられなくなるくらいに考えてください」
緊張感の張り詰めた空気。
…私たちはこれで、キラにきっと近づける…
ミスは許されない。ゆっくりでも確実に迫らなくては。
「気付かれない様慎重にジックリ調べ、なおかつ―
その者がその能力を持っているという証拠と、殺しを行ってきたという証拠を誰に説明しても明白であると納得できる形で捕まえます。
気付かれずに証拠を押さえる…
それしかありません。
くれぐれも、焦った行動、先走った行動、一人の判断で動かないでください」
そう竜崎が言い終えた途端だった。
ワタリさんの通信が響く。
『…竜崎』
「どうした、ワタリ」
『松田さんがベルトで緊急サインを送ってきました』
一気にみんなの視線が、パソコンにあつまる。
緊急サイン…!?
確か今日松田さんは、ミサのマネージャーとして撮影に付き添っていたはず。
なぜ…?
「………………
………………どこから?」
長い間をもって、竜崎がたずねる。
『それがどうやらヨツバ東京本社内からの様で…』
…え?
よ、ヨツバ!!??
どよめく捜査室。
「な…何やってんだ!?松田は!!…気付かれでもしたら…!」
焦った夜神さんが言う。
「いや緊急サインって事はもう気付かれてる可能性も…」
月くんも珍しく慌てて言った。
呆れたようにアイバーが呟いた。
「……だとしたら多分殺されますね…」
初めて竜崎が、私を抱きしめる手を緩める。
しかしこのタイミングで、私は竜崎のそばから逃げ出せなかった。
彼は苦い顔をして手を額に置く。
「……………………今までの話は忘れてください…
作戦考え直しです…」
そして小声で言った。
「松田のバカ……」