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ヨツバグループ。
最近、利益や株価が急激に伸びてきている企業。
月くんが、そのヨツバグループが怪しいと竜崎に話を持ってきたのは、あの喧嘩からすぐあとだった。
最近心臓麻痺で亡くなった人が、その死によりヨツバを有利に導いている。
メキメキと力を出すヨツバが怪しい、今のキラは犯罪者をさばくのではなく、私利私欲のために人殺しをしてる可能性が示唆された。
そんな中、
警察はキラに屈した。
私たちは、キラ捜査から手を引くよう、警察から言われたのだった。
「っっ…なんで警察に務める刑事がキラを追っちゃいけないんだ!」
相沢さんが苛立ったように叫んだ。
「宇生田に、顔向けが…!」
頭を抱える。
彼の葛藤はもっともなことだった。
夜神さん、模木さん、松田さんは警察庁に辞表を出し、個人でキラを追う事を決めた。
けれど…相沢さんには、まだ小さな娘さんと奥さんがいる。
警察という職を捨て、キラを追うには、あまりにリスクが大きい。
きっと独身なら、迷わず職を捨てたに違いない…
迷う相沢さんに、私たちは何も声をかけれなかった。
どんな助言も、無責任だと感じたから。
私は何も言わず、ただ俯いていた。
…警察が、キラに屈した。
正義感のある人たちがこんな風にならねばならないほど、追い詰められている。
…なんて、不条理な。
ピリピリとした空気の中、竜崎のパソコンから、ワタリさんの声が響いた。
『……竜崎』
「どうしたワタリ」
『あなたはこの捜査本部の者に何かあった場合、例えば警察をクビになった場合でも、その者と家族が
一生困らないだけの経済的援助をする事を最初に私に約束させた。
何故その事を言って差し上げないのですか?』
みんながはっとした顔つきになる。
「余計な事を言うな。ワタリ」
『あっ…はい、すみません。つい聞いていられなくなり…』
「な…なんだ…!僕達の生活保証までされてたんですか」
松田さんがほっとしたように笑顔になる。
それをよそに、相沢さんの顔は晴れない。
私は心の中で、やはり、と思った。
竜崎のことだからそれぐらい考えていると思っていた。
彼は責任感が強いし、見かけによらず仲間思いだ。
財産もあるんだから容易いであろうし。
でも彼は何も言わなかった。だから私もあえて確認をしなかった。
…そこに、彼の意思があったと思ったから。
「良かったじゃないですか相沢さん!これなら刑事という肩書きにさえこだわらなきゃ今まで通りにやれますよ!」
松田さんが嬉しそうに相沢さんに話しかける。
相沢さんは相変わらず、苦い顔している。
「…竜崎」
「はい」
「俺が警察を辞めて一緒にやるかどうか観てたのか?」
冷たい声。
竜崎は相沢さんのほうはみず、お菓子を食べている。
みんなが困ったように2人を見比べた。