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夢小説設定
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「わ、ちょ、ちょっとこれやばくないですか!」
松田さんの声が耳に入り、はっとする。
モニターを見ながら慌てている。
何事かと、私はキッチンを離れてモニターの前に急ぎ足で移動した。
その瞬間だった。
『一回は一回です。』
そう、竜崎の声が聞こえてーー
月くんが倒れ込むのが見える。
……!
どうやら竜崎が、月くんに蹴りをかましたらしい。
が、その彼の頬も赤くなっている。月くんに殴られたのだろうか。
『ダメだね。だいたいお前の言い方は、ボクがキラでないと気がすまないって言い方だ』
『確かにそうかもしれません。今、気付きました。月君がキラであって欲しかった…!』
2人は口論になりながらなおも殴り合いの喧嘩をしている。
私は少しそれを眺めた後、再びキッチンへと戻ろうとする。
「ああっ、ゆづきちゃん!?竜崎を止めないの!?」
困ったように松田さんが叫んだ。
「へ…止めなくていいんじゃないですか?」
私の発言に、3人がぎょっとする。
「大丈夫ですよ、2人とも頭いいんだし、武器使うわけでもないし…やらせとけばいいんです」
「そ、そんなあ!」
「あ、警察の方はそんな見て見ぬ振りはできませんよね…まあ適当なところで電話でもしてあげたらいいと思います」
酔っ払い同士の手加減を忘れた喧嘩とは違う。
月くんも竜崎も、頭は天才。きっと喧嘩しながらでも、大怪我のしないよう冷静さはかかないだろうし。
一対一の男同士の喧嘩に入り込むなんて、野暮なもんだ。
それに…私としては、むしろ微笑ましい。
やっぱり竜崎は、月くんといると人間らしい気がする。
監禁され続けた月くんのストレスと、キラを追い詰められなかった竜崎のストレス、少しくらいぶつかり合ってもいいんじゃないかな。
まだモニターの中で殴り合う音を聞きながら、私にこりと笑顔になった。
松田さんの声が耳に入り、はっとする。
モニターを見ながら慌てている。
何事かと、私はキッチンを離れてモニターの前に急ぎ足で移動した。
その瞬間だった。
『一回は一回です。』
そう、竜崎の声が聞こえてーー
月くんが倒れ込むのが見える。
……!
どうやら竜崎が、月くんに蹴りをかましたらしい。
が、その彼の頬も赤くなっている。月くんに殴られたのだろうか。
『ダメだね。だいたいお前の言い方は、ボクがキラでないと気がすまないって言い方だ』
『確かにそうかもしれません。今、気付きました。月君がキラであって欲しかった…!』
2人は口論になりながらなおも殴り合いの喧嘩をしている。
私は少しそれを眺めた後、再びキッチンへと戻ろうとする。
「ああっ、ゆづきちゃん!?竜崎を止めないの!?」
困ったように松田さんが叫んだ。
「へ…止めなくていいんじゃないですか?」
私の発言に、3人がぎょっとする。
「大丈夫ですよ、2人とも頭いいんだし、武器使うわけでもないし…やらせとけばいいんです」
「そ、そんなあ!」
「あ、警察の方はそんな見て見ぬ振りはできませんよね…まあ適当なところで電話でもしてあげたらいいと思います」
酔っ払い同士の手加減を忘れた喧嘩とは違う。
月くんも竜崎も、頭は天才。きっと喧嘩しながらでも、大怪我のしないよう冷静さはかかないだろうし。
一対一の男同士の喧嘩に入り込むなんて、野暮なもんだ。
それに…私としては、むしろ微笑ましい。
やっぱり竜崎は、月くんといると人間らしい気がする。
監禁され続けた月くんのストレスと、キラを追い詰められなかった竜崎のストレス、少しくらいぶつかり合ってもいいんじゃないかな。
まだモニターの中で殴り合う音を聞きながら、私にこりと笑顔になった。