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「ゆづきちゃんは?どんな人が好きなの!?」
「えっ…」
予想外のミサからの質問。これ、竜崎見てるんだよね…
「ええと、そうだな…優しい人が、いいな」
「月は優しいよ!」
「あと、頭いい人かな」
「月も頭いいんだー!」
「あとは…甘党でちょっと不器用で猫背な人、かな」
つい微笑む。
聞いてますか。竜崎。
「ええ〜?ゆづきちゃんちょっと趣味変?」
「は、ははは…」
言われてしまった。
でもなんだか、ちょっと楽しい。
女の子と恋話なんて、今までしたことなかったな…
ミサは明るくてキラキラしてて、多分普通に生活してたら関わることないキャラ。
その子とこんな風にしてるなんて、ちょっと変な感じ。
「月はね、カッコよくて優しくて、最高の彼氏なんだ!」
「うん、そんな感じするね。もし他の女の子と月くんがデートしてたら、どうする?」
「そんなの見ちゃったら…相手の子、殺したくなっちゃうよ」
ドキッとした。
そんな物騒な言葉を、こんな殺人犯容疑のかかってる今言うなんて…
この子、本当に何も考えてないのかしら…
「殺すって…どうやって?」
「やだー言葉のあやだよー!本当に殺したりなんか出来ないもん!引っ叩くくらいするかもだけどね!」
だいぶ過激な女の子だな。月くん、大変だ。
私はそう思いながら、ちょっと笑った。
そのあともミサと月くんについて話した。
あとは食事を食べさせたり、トイレへの介助をした。
もちろん全てワタリさんの指示の元。
やはり自供などとれることなく、ひたすら恋話をして私はまた捜査本部に帰っていった。
「あ、ゆづきさんお帰り!」
相沢さんが明るい笑顔で迎えてくれる。
「ただいま戻りました。」
「お疲れ様。弥もたくさん話してたね」
「ほとんど月くんの話ですが…」
捜査室では、相変わらず竜崎が椅子に座ってパソコンの前にいる。
相沢さんと模木さんが何やら資料の整理をしていた。
竜崎は振り返らずに、声で私を呼んだ。
「ゆづきお帰りなさい。こちらへ来てください」
私は言われるまま竜崎のそばへ行く。ミサとの会話は全て見ていたと思うが、直接報告したかった。
「竜崎、聞いてたと思いますが…」
私が話そうとするのを、竜崎は止めて手を引き、隣に座らせる。
そしてまた、ぎゅっと抱きしめた。
「…あの、竜崎?」
「弥の印象はどうですか」
「え、この体制で話すんですか?」
「言ったはずです、充電です。」
今日朝だけの話ではなかったのか!
隣で呆れたように模木さんが見ていた。
私は仕方ないと体制は諦め、自分の印象を正直に話す。
「ミサが嘘をついてるように見えませんし、とりあえず月くんが大好きってことが伝わりました…」
「彼女はかなり饒舌ですが、あなたとの会話はさらに増してましたね。興味深かったです」
「あれが演技だとしたら凄いと思います。月くんの名前を知った方法を覚えないというのが一番私は不思議です。あれほど彼氏に夢中の子は、彼氏に関することはなんでも覚えてるもんですよ」
「青山で月くんに一目惚れしていつの間にか名前を知っていた…」
竜崎は親指を噛んで上を見上げた。
「とりあえず、あなたは時々弥の元へ行って、今日のように話してください。話題は特になんでも構いません。」
「分かりました。月くんの様子はどうですか?」
「変わりありません、自分はキラじゃないの一点張りです」
「そうですか…」
相変わらずキラの裁きは続いている。
夜神さんも、だいぶやつれている。
「それと…」
「はい?」
「あなたの好みの男性も分かったのでよかったです」
わざわざ口に出さなくてもいいのに…恥ずかしい!
私は今更少し顔を赤め、そっぽを向いた。
「わざわざ言わないでくれますか」
「なぜですか、私はとても嬉しかったですよ」
「恥ずかしいので」
「あなたは恥ずかしがり屋ですね」
「普通です」
「それが可愛いです」
「かっ…」
顔を手で覆う。周りには模木さんたちもいるの分かってるのかこの人は…
怖くて模木さんたちをみられない。
「ですが…私のことは置いておいて、元々のゆづきの理想はどんな人ですか」
「え。」
言われて少し考え込んでしまった。
今まで好きになった人って、どんな人だったかなぁ。
「…優しい人、ですね。」
「それでは答えになってません、好きな芸能人とかいないんですか」
「特にいませんね…アイドルとかも興味ないし…」
「月くんのことをカッコいいと言ってましたね、以前もモテそうな子、と言ってました。」
「一般的な感覚で、モテそうだなーとかは分かりますよ。でも好みかどうかは別です」
なんだか話がおわりそうにないので、私は話題を竜崎に振った。
「そういう竜崎はどうなんですか。ミサとか可愛いと思いませんか」
「可愛らしいと思いますよ」
「へぇ、竜崎も美的感覚は一般的なんですね」
私が感心したように言うと、竜崎は不満そうに口を尖らせた。
「…ゆづき、そこは弥に対して嫉妬するところです」
「え…だってミサは芸能人だし…そこに嫉妬はしなくないですか…」
「では、私が他の女性とデートしたらどうしますか。弥のように相手を殺したくなりますか」
か、過激な…!
私はうーんと想像してみる。
竜崎がほかの女性とデート…か。
「殺しはしません。思い切り殴って蹴りでも入れますかね」
「やはり弥とおな…」
「ただし相手の女性ではありません。あなたをです。」
私が言うと、竜崎は体を離して大きな目でこちらを見た。
「…さすがですゆづき」
「な、なんで私褒められてるんですか…」
「安心してください、そんなこと絶対にありえません。私はあなた以外愛せません。あなただけを一生愛してます」
離れたところで相沢さんが椅子に足をぶつけるのが見えた。
竜崎…他に人がいることわかってますか…
「あなたは世界で一番素敵な女性です。綺麗で可愛くて料理も上手く、優しく聡明で最高の人です。いい匂いもしますし髪はサラサラで綺麗で、気遣いも出来るし笑顔は癒」
「りゅ、竜崎!!もうやめて!」
彼の口を塞いだ。
何をやってるんだこの人は!
せめて二人きりの時にしてくれ!
「わ、私は今日はもう休ませてもらいます!また明日よろしくお願いします!」
私は立ち上がると、もう終わりの見えないこの会話に終止符を打つために捜査室をあとにした。竜崎の返事は聞かなかった。
「えっ…」
予想外のミサからの質問。これ、竜崎見てるんだよね…
「ええと、そうだな…優しい人が、いいな」
「月は優しいよ!」
「あと、頭いい人かな」
「月も頭いいんだー!」
「あとは…甘党でちょっと不器用で猫背な人、かな」
つい微笑む。
聞いてますか。竜崎。
「ええ〜?ゆづきちゃんちょっと趣味変?」
「は、ははは…」
言われてしまった。
でもなんだか、ちょっと楽しい。
女の子と恋話なんて、今までしたことなかったな…
ミサは明るくてキラキラしてて、多分普通に生活してたら関わることないキャラ。
その子とこんな風にしてるなんて、ちょっと変な感じ。
「月はね、カッコよくて優しくて、最高の彼氏なんだ!」
「うん、そんな感じするね。もし他の女の子と月くんがデートしてたら、どうする?」
「そんなの見ちゃったら…相手の子、殺したくなっちゃうよ」
ドキッとした。
そんな物騒な言葉を、こんな殺人犯容疑のかかってる今言うなんて…
この子、本当に何も考えてないのかしら…
「殺すって…どうやって?」
「やだー言葉のあやだよー!本当に殺したりなんか出来ないもん!引っ叩くくらいするかもだけどね!」
だいぶ過激な女の子だな。月くん、大変だ。
私はそう思いながら、ちょっと笑った。
そのあともミサと月くんについて話した。
あとは食事を食べさせたり、トイレへの介助をした。
もちろん全てワタリさんの指示の元。
やはり自供などとれることなく、ひたすら恋話をして私はまた捜査本部に帰っていった。
「あ、ゆづきさんお帰り!」
相沢さんが明るい笑顔で迎えてくれる。
「ただいま戻りました。」
「お疲れ様。弥もたくさん話してたね」
「ほとんど月くんの話ですが…」
捜査室では、相変わらず竜崎が椅子に座ってパソコンの前にいる。
相沢さんと模木さんが何やら資料の整理をしていた。
竜崎は振り返らずに、声で私を呼んだ。
「ゆづきお帰りなさい。こちらへ来てください」
私は言われるまま竜崎のそばへ行く。ミサとの会話は全て見ていたと思うが、直接報告したかった。
「竜崎、聞いてたと思いますが…」
私が話そうとするのを、竜崎は止めて手を引き、隣に座らせる。
そしてまた、ぎゅっと抱きしめた。
「…あの、竜崎?」
「弥の印象はどうですか」
「え、この体制で話すんですか?」
「言ったはずです、充電です。」
今日朝だけの話ではなかったのか!
隣で呆れたように模木さんが見ていた。
私は仕方ないと体制は諦め、自分の印象を正直に話す。
「ミサが嘘をついてるように見えませんし、とりあえず月くんが大好きってことが伝わりました…」
「彼女はかなり饒舌ですが、あなたとの会話はさらに増してましたね。興味深かったです」
「あれが演技だとしたら凄いと思います。月くんの名前を知った方法を覚えないというのが一番私は不思議です。あれほど彼氏に夢中の子は、彼氏に関することはなんでも覚えてるもんですよ」
「青山で月くんに一目惚れしていつの間にか名前を知っていた…」
竜崎は親指を噛んで上を見上げた。
「とりあえず、あなたは時々弥の元へ行って、今日のように話してください。話題は特になんでも構いません。」
「分かりました。月くんの様子はどうですか?」
「変わりありません、自分はキラじゃないの一点張りです」
「そうですか…」
相変わらずキラの裁きは続いている。
夜神さんも、だいぶやつれている。
「それと…」
「はい?」
「あなたの好みの男性も分かったのでよかったです」
わざわざ口に出さなくてもいいのに…恥ずかしい!
私は今更少し顔を赤め、そっぽを向いた。
「わざわざ言わないでくれますか」
「なぜですか、私はとても嬉しかったですよ」
「恥ずかしいので」
「あなたは恥ずかしがり屋ですね」
「普通です」
「それが可愛いです」
「かっ…」
顔を手で覆う。周りには模木さんたちもいるの分かってるのかこの人は…
怖くて模木さんたちをみられない。
「ですが…私のことは置いておいて、元々のゆづきの理想はどんな人ですか」
「え。」
言われて少し考え込んでしまった。
今まで好きになった人って、どんな人だったかなぁ。
「…優しい人、ですね。」
「それでは答えになってません、好きな芸能人とかいないんですか」
「特にいませんね…アイドルとかも興味ないし…」
「月くんのことをカッコいいと言ってましたね、以前もモテそうな子、と言ってました。」
「一般的な感覚で、モテそうだなーとかは分かりますよ。でも好みかどうかは別です」
なんだか話がおわりそうにないので、私は話題を竜崎に振った。
「そういう竜崎はどうなんですか。ミサとか可愛いと思いませんか」
「可愛らしいと思いますよ」
「へぇ、竜崎も美的感覚は一般的なんですね」
私が感心したように言うと、竜崎は不満そうに口を尖らせた。
「…ゆづき、そこは弥に対して嫉妬するところです」
「え…だってミサは芸能人だし…そこに嫉妬はしなくないですか…」
「では、私が他の女性とデートしたらどうしますか。弥のように相手を殺したくなりますか」
か、過激な…!
私はうーんと想像してみる。
竜崎がほかの女性とデート…か。
「殺しはしません。思い切り殴って蹴りでも入れますかね」
「やはり弥とおな…」
「ただし相手の女性ではありません。あなたをです。」
私が言うと、竜崎は体を離して大きな目でこちらを見た。
「…さすがですゆづき」
「な、なんで私褒められてるんですか…」
「安心してください、そんなこと絶対にありえません。私はあなた以外愛せません。あなただけを一生愛してます」
離れたところで相沢さんが椅子に足をぶつけるのが見えた。
竜崎…他に人がいることわかってますか…
「あなたは世界で一番素敵な女性です。綺麗で可愛くて料理も上手く、優しく聡明で最高の人です。いい匂いもしますし髪はサラサラで綺麗で、気遣いも出来るし笑顔は癒」
「りゅ、竜崎!!もうやめて!」
彼の口を塞いだ。
何をやってるんだこの人は!
せめて二人きりの時にしてくれ!
「わ、私は今日はもう休ませてもらいます!また明日よろしくお願いします!」
私は立ち上がると、もう終わりの見えないこの会話に終止符を打つために捜査室をあとにした。竜崎の返事は聞かなかった。