「いやー終業式終わると解放感あるねー」
「ま、冬休みってもあんま遊んでられねぇけどな」
「…そうだね…受験生ですしね…」
「お前は北星じゃなくて聖女受けるんだったよな…」
「……そういえば今日ってクリスマスじゃん」
「オイこら話逸らすな――」
「はい！」
「！？」
「というわけで、クリスマスプレゼント」
「…あ、おぉ、ありがと…いいのか？」
「うん、大したものじゃないけど。開けてみ？」
「……これ、シャーペンか。けっこう高そうだけど」
「だから大したもんじゃないって。実は私もほら、色違いで買っちゃった」
「（い、色違いだと…！？つまりお揃い…）」
「これで勉強すればちょっと捗りそうだし受験も突破できるかなって思って！」
「え？（ど、どういう意味だ？）」
「って、あっ電話…もうこんな時間！？やば、家庭教師の先生来ちゃう！！ごめん、もう行くね！」
「お、おいっ、待てって！」
「あっ、お返しは明日中によろしく！ちなみに私も北星受けることにしたから一緒に頑張ろうね！！」
「はぁっ！？」
「エッヘヘ」
「エヘヘじゃねぇよ！？おま、それって…！！」
「じゃあね！」
「…ッ、絶対受かるぞ！銀華魂で！一緒に！！」
「あはは！うん！」

望みが重なる日はきっともうすぐやってくる。
そんな期待を膨らませた聖なる日。


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