浮気疑惑?
about you
主人公設定白鳥さんの部下(室長補佐)だったり
カップルだったり夫婦だったり……
作品によって変えます
完璧に見えてスポーツ苦手な傾向にあり
大体168cmぐらい
今のところ年齢や身長以外の見た目は指定なしです
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友人に誘われたランチ。
話すことがほとんど愚痴のようなものだった。
それに、旦那様が浮気している話も出てきた。
帰り道、少しブルーな気持ちになって歩いていた。
「うちの旦那、職場で後輩と浮気してるっぽくてさ」
「何それ、有り得ないんだけど」
「浮気とか許せないよね〜」
脳裏にくっ付いて離れない会話。
浮気の話をされると、どうしても不安になる。
圭輔さんもしてないだろうか、と少し疑う。
そしてまた不安になって……の繰り返し。
こういう負の連鎖が嫌なんだよな。
「はぁ……」
耐えれずため息をこぼすと、見知った顔どころか、
毎日見てる顔の人が歩いていた。
あれは、圭輔さんだ。
女の人と歩いている……親しげに。
いや、いやいやいや!
お仕事のお話でもしてて仲良くなったんだろう。
そこに恋愛感情は全くない、はず。
そもそも、圭輔さんに限ってそんな話はない。
あー、またこうやってぐるぐる考えてる。
信じてあげないと、ダメだよね。
疑っていたら、何も信じられない。
早く家に帰って夜ご飯の準備しなきゃ!
食事を作り終わり、配膳していると
インターホンが鳴った。
「帰ってきたよ〜。ちょっと手が離せないから
鍵開けてくれると嬉しいな」
「今開けますから、待っててください!」
玄関に向かい、鍵、ドアの順番で開けると
圭輔さんが箱を持っていた。
「ただいまぁ」
「おかえりなさい、圭輔さん」
「今日のご飯は何かな〜っと」
圭輔さんが持っている箱の中身が気になる。
何だろう、ケーキとかだったら良いな。
プリンでも良いかも。
「これ、何が入ってるんですか?」
「梓ちゃんの為に、ケーキ買ってきました」
箱をよく見てみると、普段買えないような
有名店のロゴが描かれていた。
どうやって買ったんだろう。
「こ、ここのって……」
「そう。超有名店のケーキだよ。今日、仕事で
一緒になった人が教えてくれたんだよね」
「そ、その人……今日一緒に歩いてた方ですか?」
あ。
ついつい聞いてしまった。
「もしかして、見てた?」
「今日、友達とランチした帰りに偶然……」
「僕が浮気してると思ったんでしょ」
「ど、どうして……」
「だって梓ちゃん、顔に出てるからさ」
圭輔さんは冷蔵庫にケーキの箱を
入れ終わると、私の頭を撫でた。
「僕が浮気なんてするはずないでしょ?」
「わ、わからないじゃないですか」
「え〜?今ここで、確かめてみる?」
「遠慮しておきます!」
「そう?僕は梓ちゃんに解らせたいんだけど」
「早くご飯食べましょ、ね!?」
慌ててテーブルの方へ行こうとする私を、
圭輔さんは腕を握って止めた。
「圭輔さん?」
一瞬、唇が重なり合う。
「ただいまのチュー、まだしてなかったでしょ。
行ってらっしゃいのチューもただいまのチューも、
全部梓ちゃんとだけだよ」
さ、ご飯食べよ。
そう言って圭輔さんは私の頭に手を置いた。
足が上手く動かず、暫く動けなかった。