子供っぽいね
about you
主人公設定白鳥さんの部下(室長補佐)だったり
カップルだったり夫婦だったり……
作品によって変えます
完璧に見えてスポーツ苦手な傾向にあり
大体168cmぐらい
今のところ年齢や身長以外の見た目は指定なしです
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「あ、圭輔さーん!」
「梓、お待たせ」
私の旦那様は官僚でとても忙しいので、
中々お祭りなどのイベントには参加できない。
でも、今年はお祭りに一緒に行けるので、
気合を入れて参加することにした。
「お疲れ様です」
「疲れちゃったけど、梓見たら癒されちゃった」
「もー、口が上手いんですから。似合ってますか?」
「うん、すっごい似合ってる。僕の好みって感じ」
圭輔さんの好みはよくわからないが、似合ってると言ってくれたので気にしないでおこう。
お腹が先程から空いているので、何か食べたい。
夏祭りっぽいものを食べたいところだ。
「何か食べませんか?お腹空きました」
「花火まで時間あるし、一通り買って、
どこか座れる場所で食べよっか」
「はいっ!」
私たちは屋台を回り、焼きそばやたこ焼き、
お好み焼きなどなど色々買った。
圭輔さんは肉類ばっか買い込んでるけど。
「結構買ったね〜」
「そんなにお肉ばっか食べて……」
「梓にもちゃーんとあげるから。ね?」
座る場所を探して歩いてると、席がいくつか
設置されてる場所を見つけたと同時に、
圭輔さんは誰かを見つけたようだ。
「あれ〜?ぐっちーに速水じゃない。
独身男2人が傷の舐め合いでもしてんの〜?」
「白鳥さん、こんばんは」
「あっ、初めまして。いつも夫がお世話に
なってます、妻の梓です」
ぐっちーさん(あだ名だけど)と速水さんに挨拶。
「ちょっとー、いつも僕がお世話してるんだけどー」
「チッ、何の用だ、白鳥」
「僕の可愛い奥さんを2人に自慢しようと思って」
この3人はどういうご関係なんだろう……?
圭輔さんから普段、お仕事の話は聞かないから
よくわからない。うーん……
「初めまして、東城医大の特別愁訴外来に勤めてます。田口公平です。こちらは同じく東城医大の」
「救命の速水だ。コイツとは大学の同期」
「よ、よろしくお願いします」
今気付いたことがある。
速水さん、綿飴とりんご飴食べてる……
甘党って感じしないから、ビックリ。
「僕達も一緒に食べていい?」
「聞きながら座らないでくださいよ」
「ほら、梓も」
「あ、はい。失礼します……」
席に座って、ご飯を食べる。
お祭りで買うご飯って、なんか特別な感じがする。
ご飯を食べ終わり、田口先生と速水先生と
別れて、花火を見ることに。
「子供っぽいね、梓」
「またそうやって子供扱いしてー」
「梓は大人だもんね……」
するり、と伸びる手を叩いて牽制をする。
「本気で叩くことないでしょ?」
「本気で叩かないと止まらないでしょう」
夜空に一輪の花が咲き始める。
花火はやっぱり綺麗だ。
「梓」
「はい」
呼ばれて圭輔さんの方を振り向くと、キスされた。
……こういうところがずるいんだ。
「顔真っ赤だよ」
「ひ、人前でしないでください!」
「とか言っちゃって、嬉しいくせに」
やっぱりこの人は、大人で。
私はまだまだ幼くて。
でも、それでいいのかもしれない。
圭輔さんに子供っぽいね、って言われるのは
嫌じゃないし、嫌いじゃないから。