ロックオンの前に
about you
主人公設定白鳥さんの部下(室長補佐)だったり
カップルだったり夫婦だったり……
作品によって変えます
完璧に見えてスポーツ苦手な傾向にあり
大体168cmぐらい
今のところ年齢や身長以外の見た目は指定なしです
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仕事の書類を落としてしまったので、
拾おうとしたら誰かが拾ってくださった。
「ありがとうございます」
「いえいえ。お気になさらず」
男性の方で、その方は私の顔をじっと
見つめると、口角を上げた。
「もしかして、白鳥さんの部下の方ですか?」
「……それが何か」
「白鳥さんの部下で妻。優秀な成績を誇る……」
どうやら、探りを入れられていたらしい。
いつの間に……どうやって。
「私のことを知っているのなら、貴方のことを
教えてくださいませんか。アンフェアですよ」
「そうですね……警察庁長官官房情報統括室
室長、斑鳩芳正です。以後お見知り置きを」
斑鳩……
圭輔さんが注意しろって言ってた人か。
つまりは、敵に等しい……?
「そんなに警戒しなくてもいいじゃないですか」
「室長から貴方の名前を聞いたのを思い出しました。
一体、何の御用ですか」
「いやぁ、彼の事を調べるうちに、貴女が
気になってしまって。一目見ようと思って
来たんですよ。貴女は美しく、聡明な人だ」
白鳥さんには惜しいと思いますよ。
なら、私は誰なら惜しくないのかしら。
「貴方の方が相応しいとでも言うんですか。
全く……勘違いも甚だしいですね」
近くにいた警備員を呼び出して、
「すみません。こちらの方、間違えて
厚労省へ来てしまったようです。
部外者には変わりないので、出口まで
お願いできますか?」
と頼んでみることにした。
「釣れませんねえ……」
「私、好きな人には一途ですので」
斑鳩さんは私に名刺を渡した後、去っていった。
「アイツ、梓ちゃんに手出したの?」
「声をかけられて、少々お話しました」
「それで?何ともなかった?」
「はい。連絡先を渡されましたが、
個人情報だったのでシュレッダーにかけました」
勝手に捨てて、電話番号が他人の手に
渡ると迷惑がかかってしまうだろうし。
あれが最適な選択かなぁ。
「ははっ、優しいのか酷いのか……」
「私は、圭輔さんだけが好きですから。
合コンで女の子にチヤホヤされて
舞い上がっちゃうよーな人とは違って!」
圭輔さんのことを暗示して、ソファに座る。
「ねえ、それ僕のこと?」
「さあ、誰のことでしょう」
圭輔さんもそれに続き、隣に座る。
「斑鳩なんかに渡せる訳ないじゃん。
梓ちゃんは僕の愛する奥さんです〜」
「はい、わかってます♡」
ロックオンされる前に、貴方が
ロックオンしてくれて良かったなぁ、なんて。