願いを込めて
about you
主人公設定白鳥さんの部下(室長補佐)だったり
カップルだったり夫婦だったり……
作品によって変えます
完璧に見えてスポーツ苦手な傾向にあり
大体168cmぐらい
今のところ年齢や身長以外の見た目は指定なしです
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あっ、白鳥さん!丁度良いところに」
梓ちゃんに会いに行こうとすると、
グッチーに呼び止められた。
何だよ、僕は今から愛しの梓ちゃんに会うのに。
「何か用、グッチー。僕今忙しいんだけど」
「忙しくないですよね?小児科の方へ行くなら、
今から一緒に行きませんか?皆さんで」
とグッチーは後ろを指さした。
どう見ても不機嫌な救命救急チームだ。
「なんで俺が白鳥と一緒に行かなきゃなんないんだ」
「それはこっちのセリフなんだけど?速水」
「2人ともやめてください!ほら、行きますよ」
どうしてこんな大人数で行かなきゃいけないんだ。
全く……2人きりで会えると思ったんだけどなぁ。
「黒鳥先生、俺達にしつこく短冊渡してたな」
「速水先生なんか、喧嘩寸前でしたけど」
「佐藤ちゃん、余計なこと言うな」
「まあでも、あたしは断らなかったけど。
目をキラキラさせて頼んでくるから断れないし」
目の前に大きな笹が存在感を放っていた。
「かなり大きいんですね……」
「あっ、黒鳥先生の願い事だ」
「なんて書いてあるの?」
皆が笑顔でいられますように、だろうな。
そう言ってたし。
「圭輔さんと仲良く過ごせますように、だって」
……あれ?
全員の視線が一斉に向く。
聞いてたのと全然違う。
「梓に何書かせたのよ!このゴキブリ厚労省!」
「ち、違いますよ和泉先生〜」
「白鳥の願い事は煩悩しかないな」
呆れたように速水に笑われる。
くそ、コイツの願い事は……!!
「多くの患者を救えますように……?」
「お前に読まれるリスクを考えたんだよ、俺は」
「……あー!ちょっと皆さん!」
白衣を着た梓ちゃんが僕達を指さす。
和泉先生を慌てて引き剥がす。
「見に来てくれたんですか!?」
「まぁ、白鳥が何書いたか見て笑いに来ただけだ」
「僕は速水とは違って梓ちゃんに会いに来たよ」
「……じゃあ、見ちゃいました?私のお願い事」
照れたように顔を少し赤くして笑う僕の妻。
男性陣の視線が釘付けになっているので、
隠すように抱きしめる。
「見るなよ!主に速水!!」
「ちょっと、ダメですよ圭輔さん!」
「ふ、2人とも、凄く素敵な願い事だと思います」
……急に何言ってんの、グッチー。
「お互いがお互いを想い合っていて、
凄く良いじゃないですか」
「……ま、黒鳥先生の場合だけどな」
梓ちゃんは僕を引き剥がした。
そしてまた、嬉しそうに笑っていた。
「今日は来てくれてありがとうございました。
圭輔さんも、また後で」
「え?あ、ちょっと梓ちゃん!」
速水やグッチーに強制的に連れてかれる僕を、
助けもせず手を振って見送った梓ちゃん。
たまに僕に冷たいところも、好きだけど……