返事は一つ
about you
主人公設定白鳥さんの部下(室長補佐)だったり
カップルだったり夫婦だったり……
作品によって変えます
完璧に見えてスポーツ苦手な傾向にあり
大体168cmぐらい
今のところ年齢や身長以外の見た目は指定なしです
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私の上司、白鳥圭輔室長はかなりモテる。
性格に多少難ありだけど、見た目は良い。
実際、省内外問わず女性人気は高い。
私は部下だからよく彼のファンから
届けてほしいと手紙を渡されることもある。
私だって、室長の事は好きだ。
「どーしたの、黒鳥ちゃん。疲れちゃったの?」
「いえ、大丈夫です!」
「ほんと〜?ここ最近、働き詰めだから
疲れちゃってるんじゃないの〜?」
「仕事が無いよりあった方が
私にとって嬉しいので」
真面目だね、そう言われながら
提出書類を作成する。
真面目でも何でもいい。
私にとって1番嬉しいのは、室長と
一緒に仕事ができることだから。
「聞いてよ、僕ったらまた告白されちゃった」
「そうですか。良かったですね」
「そんなに興味無さそうにしないでよ。
流石の僕も傷付いちゃうよ?」
「興味が無いとは言ってませんよ」
なんで自慢してくるかな……
聞きたくもないことばっかり。
「僕には好きな人がいるから断ったけどね」
「そうですか」
「ちょっとちょっと、そこは誰ですか?って
聞くところでしょーよ」
誰かなんて聞きたくない。
そこに私はいないんだから。
ただの上司と部下。
その関係だけ、そう割り切っている。
……それでもやっぱり、辛いんだよな。
「僕の好きな人、知りたい?」
「言いたければ言えばいいじゃないですか。
言いたいオーラが出ちゃってますよ」
「じゃあ言っちゃおっかな〜。
黒鳥ちゃんも知りたそうだし?」
持っていたペンを置き、室長をじっと見る。
聞くだけ聞いて諦めよう。
叶わないならそれで良いから。
「僕の好きな人は、黒鳥ちゃんだよ」
「……私、ですか?」
「有り得ないって顔してるね〜。
僕に嘘がつけると思ってる?」
思ってます、なんて言えない。
そもそも言葉を発せない。
「黒鳥梓さん、僕と付き合ってくれますか?」
ここで返事は一つしかないだろう。
「……はい」
「よっしゃあ!!やっぱ昨日肉食べて正解だったわ〜」
「いつも食べてるじゃないですか」
「細かいことは気にしなくていいの!
もう仕事終わったでしょ?肉、食べに行こ!」
「えっ、今日もですか!?」
ほら、早く!
そう言われて手を引かれる。
この人は人を振り回す天才なのかもしれない。