Will you marry me?
about you
主人公設定白鳥さんの部下(室長補佐)だったり
カップルだったり夫婦だったり……
作品によって変えます
完璧に見えてスポーツ苦手な傾向にあり
大体168cmぐらい
今のところ年齢や身長以外の見た目は指定なしです
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ぽつり、ぽつり。
窓の外では雨が降っているらしい。
彼は傘を持って家を出たっけ。
急に雨が降ったから持ってないかも。
「たっだいま〜」
「おかえりなさい」
「いやー、雨が降っちゃってさ。
どうなるかと思ったよ」
濡れてはいるが、そこまでではないようだ。
圭輔さんの荷物を置き、留まるように言う。
洗面所の引き出しからタオルを取り出して、
圭輔さんの頭を拭こうとした。
「ん?拭いてくれるの?」
「はい」
「じゃあ座らなきゃ」
圭輔さんは椅子に座る。
雨に濡れていてもカッコイイなんて。
水も滴る良い男、というやつだろうか。
「何を買ってきたんですか」
「んー?まだ秘密。お楽しみに」
「そう言われると気になります」
一体彼は何を買ってきたんだろうか。
袋の中身が気になって仕方がない。
後で勝手に見てしまおうか。
「はい、拭き終わりましたよ」
「ありがとう、梓ちゃん」
「どういたしまして」
そう言って、タオルを洗濯カゴに放り込む。
次はご飯の支度をしなくてはならないのだ。
「僕さ」
リビングに戻ると、突然話し出した。
なんの話だろうか。
「梓ちゃんと一緒に住んで、暫くしたら
こう思うようになったんだよね」
「なんですか?」
「梓ちゃんと結婚して、梓ちゃんが僕の
お嫁さんになったらこんな感じなのかなぁって」
その言葉で、何を言いたいのかわかった気がする。
そのお高いブランドの袋に入っているのは何。
「どう?僕と結婚しない?」
ポケットから小さな紺色の箱を
取り出すと、私に中身を見せてくれた。
このデザインは、確か。
「かっこよくて優しくて、一途に梓ちゃんを
愛する高給の旦那様だよ」
「……でもお休みが少ないです」
「その分沢山愛しますから」
プロポーズはもっとロマンチックかと思ってた。
でも、こういう突然切り出して、こんな言葉を
言うのは圭輔さんらしいと言えばそうなのだ。
「ジューンブライドだよ、梓ちゃん」
「もうすぐ終わっちゃいますよ」
「それでもまだ6月だよ。そんなに僕と
結婚するの嫌?」
嫌、じゃないけど。
「可愛い女の子にチヤホヤされても、私だけですか」
「うん」
「お仕事が忙しいと不満を言っちゃいますよ」
「聞いてあげるよ」
「お肉ばっかり食べないでください」
「それは……約束できないかも」
何だかこのやり取りがおかしくて、
ふふっと笑ってしまった。
圭輔さんの柔らかい笑顔が好きだ。
「僕と、結婚してくれる?」
「……勿論」
左手の薬指に指輪をはめ、2人で抱き合った。
まだ雨音は、響いている。