仲良くしてください
about you
主人公設定白鳥さんの部下(室長補佐)だったり
カップルだったり夫婦だったり……
作品によって変えます
完璧に見えてスポーツ苦手な傾向にあり
大体168cmぐらい
今のところ年齢や身長以外の見た目は指定なしです
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「白鳥さん、ここに何の用ですか?」
「黒鳥先生こそ、なーんでここにいる訳?」
この2人は、仲が悪いように見えて仲が良い。
プライベートでは円満だけど、2人とも
仕事には(一応)真剣に向き合ってるから
仕事の関係ではピリピリしている。
「ぐっちーに用があるんだけど」
「私が先客ですので譲れません。
今日はお引き取り願えますか」
今日は、先生が有利らしい。
二人の間に微妙な空気が流れる。
何とかして変えないと。
「2人とも、用があるなら今言ってください!
白鳥さんも、いていいですから」
「……何故?田口先生、白鳥さんには
帰って頂きましょう。これは私達医者と
信頼してくださる患者さんとの問題。この
厚労省のお役人には関係ないことです」
キッ、と先生の鋭い眼が白鳥さんを刺す。
白鳥さんも負けじと、ひねくれた言葉で
挑発している。
「へえ?僕だって暇じゃないんだよねぇ〜、
という訳で黒鳥先生、僕もいていいでしょ?」
「どういう訳ですか?納得いきません。
私だって暇じゃないんです」
ますます2人の空気感が悪くなる。
この人たち、本当に夫婦なの……?
夫婦なんだよね?
薬指には同じ指輪だし……うん。
「なんでそんなに仲が悪いんですか!
仲良くしてくださいよ!もう!」
僕は2人に着席を促す。
「なーに?ぐっちー」
「私達の仲が悪い……?」
「悪いですよ、なんでそんなに険悪なんですか」
顔を見合わす2人。
何が何だかわからないような顔だ。
こっちの方がわからないのに。
「険悪……?黒鳥先生が素直じゃないだけだよ」
「白鳥さんがひねくれてるからですよ」
「……仲は、良いんですよね?」
そう聞くと、2人一緒に頷いた。
「大丈夫だよ、ぐっちー。こう見えて
黒鳥先生は夜……」
そう白鳥さんが言いかけたところで、
黒鳥先生は持っていたカルテで白鳥さんの
頭を思いっきり叩いた。
うわぁ、痛そう。
「余計なことは言わなくてよろしい。
これ以上言うと貴方の職場の別の部署に
訴えざるを得ませんよ、良いんですか」
「相変わらず実力行使が上手いね……。
安心して、ぐっちー。僕達仲良いから」
「でも……」
そう言ったところで、黒鳥先生が口を開く。
「そんなに心配なら、休日に尾行でも
したらいいじゃないですか」
「休日なら大体、僕達デートしてるもんね」
「……でも、こうやって仕事で険悪に
なるのはよくありません!仲良くしてください!」
そう言うと、2人はふっと笑った。
似た者同士、というものだろうか。
「田口先生がそう言うなら仕方ありませんね」
「ぐっちーがそう言うなら、ね」
2人は納得してもらったようだ。
よし、これで良い。
数日後……
「白鳥さん、なんでまたいるんですか」
「えー?良いでしょ?嬉しいくせに、
素直じゃないんだから」
「……もう!なんで忘れてるんですか!?」
どうやら2人は、僕との約束を忘れたらしい。