私だけが知ってる
about you
主人公設定白鳥さんの部下(室長補佐)だったり
カップルだったり夫婦だったり……
作品によって変えます
完璧に見えてスポーツ苦手な傾向にあり
大体168cmぐらい
今のところ年齢や身長以外の見た目は指定なしです
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「梓」
「和泉先生。お疲れ様です」
「お疲れ様」
「救命は相変わらずお忙しいですか?」
「ここ連日、病院に泊まってるわよ」
同期の和泉遥先生。
救命医として、日々忙殺されている。
今日も疲れた顔をして私の所へ来た。
「そんなに疲れた顔してちゃ、患者さんも
不安になっちゃいますよ?」
「わかってるけど、梓みたいにお気楽な
感じじゃやっていけないの」
「お気楽って……私だって外科医ですよ。
忙しいに決まってるじゃないですか」
「でも、休みは取れてるんでしょ」
救命よりは、休みは取れている方だ。
緊急でオペが入れば動員されるけど。
研修医の事もあるし。
「あ、そう言えば……ゴキブリ厚労省と
付き合ってるって本当?」
「ゴキブリ厚労省……?ああ、圭輔さんの事ね」
「よくあんなのと付き合えるよね。何か
弱みでも握られてるの?」
もしそうだったら、私梓の為に
1発殴ってやるからね!と意気込む同期。
それはちょっと困る……とは言えない。
弱みは握られてない。
「好きだから付き合ってるんだよ?」
「どこが好きなのよ?」
「え〜?それ聞いちゃう〜?」
そう言うと、あっ、しまった……という顔になる。
そんな顔しないでよ、全く。
聞かれたから答えるのに。
「カッコイイところでしょ?優しいところでしょ?後は頭が良くて、真剣になる時はなるところとか?」
「あー……もうお腹いっぱいかも。それに、アイツ
いつも看護師たちにキャーキャー言われてるじゃん」
「でもさぁ」
私は同期に近付く。
目をじっと見て、こう言った。
「好きな人の、皆が知らないこと知ってるってさ。
私だけが圭輔さんの事よく知ってるような
気がして……嬉しくなっちゃうよね」
「……昔からアンタ、そういう黒いとこあるよね」
「ええ〜?そうかな?」
「田口先生もアンタのこと、怖がってるし」
初耳だった。
田口先生はニコニコしてるから
そんな事ないと思ってたのに。
「田口先生、そうだったんだ……」
「怖い怖い怖い!何もしないでよ?」
「うん!何もしないよ?」
時を同じくして……
「へっくしょん!」
「白鳥さん……風邪ですか?」
「そんな迷惑そうな顔しないでよ、ぐっちー。
誰かが僕の噂でもしてるんでしょ」
田口は急に、背筋をぶるっと震わせた。
「……何だか僕、背筋に悪寒が……」
「狙われてんじゃないの〜?」
「そうかもしれません……黒鳥先生とか」
「梓ちゃんは腹黒いからね〜」
「そうなんですよ!昔からそうで……」
二人の男達が、彼女の話に出ているとは
露知らず、彼女について話していた。