紳士の皮を被ったオオカミ
about you
主人公設定白鳥さんの部下(室長補佐)だったり
カップルだったり夫婦だったり……
作品によって変えます
完璧に見えてスポーツ苦手な傾向にあり
大体168cmぐらい
今のところ年齢や身長以外の見た目は指定なしです
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「圭輔さんは、どうしてそんなに背が高いんですか」
「寝る子は育つって言うでしょ?僕は寝てたの」
あんまり答えにならないような答え。
いっつもそうだ。
「圭輔さんはどうしてそんなにかっこいいんですか」
「持って生まれた顔だからなぁ、こればかりは」
上手いように濁して、私から逃げようとする。
ちゃんと答えてほしいんだけどな。
「どうしてそんなにオシャレなんですか」
「梓ちゃんの隣に立っても
恥ずかしくないように?」
お、やっとちゃんとした答えが返ってきた。
何だか嬉しいなぁ。
「どうして私といてくれるんですか」
「梓ちゃんが可愛くて可愛くて、ずっと
見てたいなぁって思うからだよ」
「……さっきまで答えになってなかったのに」
「答えづらい質問するからでしょ」
ぐさり、と刺す正論に唸る。
時々酷いことを言う節がある。
いや、他人に対して常に神経を逆撫で
させようとしている。
アクティブ・フェーズって言うらしいんだけど。
たまに手痛い攻撃を受けるようだから、
あんまりやってほしくないのが本音。
「どうしたの?今日は質問タイム?」
「ちょっとした好奇心みたいな物です」
「赤ずきんちゃんみたいだね」
「……そのつもりは無いんですけど」
私が赤ずきんなら、目の前でにこにこと
笑顔を浮かべながら私を見る彼はきっと……
「さぁ、赤ずきんちゃん。質問をどうぞ」
私を騙そうとする、オオカミだ。
「どうしてそんなに……優しいんですか」
「……梓ちゃんを騙して、食べる為だよ」
オオカミは目をギラリと光らせる。
「フランスにはね、好奇心は邪悪な欠点って
言う諺があるんだよ。どうする?梓ちゃん」
圭輔さんは私にバックハグをして、
低くて甘い声で囁く。
「このまま僕に食べられる?」
紳士の皮を被ったオオカミに食べられる、
その選択肢しか私には残されていないようだ。