子供みたいだね
about you
主人公設定白鳥さんの部下(室長補佐)だったり
カップルだったり夫婦だったり……
作品によって変えます
完璧に見えてスポーツ苦手な傾向にあり
大体168cmぐらい
今のところ年齢や身長以外の見た目は指定なしです
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「何作ってんの?梓ちゃん」
「てるてる坊主を作っています」
丸まったティッシュの頭に
顔を描きながら答える。
「どうしててるてる坊主?」
「童心に帰ってみました」
「ふっ、梓ちゃんらしいね」
「バカにしました?」
顔を上げ、じっと睨む。
「してないよ、可愛いなと思っただけ。
懐かしいなぁ、僕も子供の頃はよく作ったよ」
「想像できませんね」
圭輔さんがてるてる坊主を作る姿……
ちょっと現実とのギャップで想像できない。
「てるてる坊主を逆さまに吊るすと雨が
降ってほしいってなるそうですよ」
「梓ちゃんは晴れてほしいの?」
「勿論です!洗濯物が干せなくなりますから」
ティッシュを新しく取り、2つ目を作る。
今度はどんな顔にしようか。
「何個作る気なの?」
「……これで最後にします」
顔はどうしよう。
1個目とは違う顔にしたいなぁ。
顔のないてるてる坊主と睨み合い。
「そんなに悩んじゃう?」
「悩みますよ、可愛く描きたいじゃないですか」
あ。
いいこと思いついた。
ペンのキャップを開け、顔を描く。
「描けました!」
「じゃあ、吊るしてみよっか」
「はい」
2人で窓際のカーテンレールに吊るす。
圭輔さんをモチーフにして描いたのは内緒。
「明日晴れるといいね」
「2つも作れば晴れるんじゃないですか?」
「さて、子供の時間はもーおしまい」
「えっ」
何ですかそれ、と言葉を発そうとしたら、
人差し指を唇に置かれる。
「ここからは大人の時間でしょ?」
「ダメですって!」
「ええ?釣れないなぁ」
「釣れなくて結構です!」
「照れちゃって、かーわい」
本当に君は子供みたいだね。
なんて囁かれる。
子供じゃなくて、大人なのに……
翌朝、外はしっかり晴れていた。