貴方に心を奪われた
about you
主人公設定白鳥さんの部下(室長補佐)だったり
カップルだったり夫婦だったり……
作品によって変えます
完璧に見えてスポーツ苦手な傾向にあり
大体168cmぐらい
今のところ年齢や身長以外の見た目は指定なしです
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「スクリュードライバーをお願いします」
「黒鳥ちゃん、もしかして慣れてる?」
「たまに付き合わされるだけです」
病院に潜入すると、声を掛けられて
食事やお酒の場に連れて行かれる。
人間関係が悪くなって孤立するのも
嫌なので、時々参加するだけ。
「でも、強いお酒とか飲んでたりしてないよね?」
「してませんよ。程々に飲んでるだけです」
心を許している人の前だけ、
強いお酒は飲んでいるけど。
男性にはあんまりいない。
「黒鳥ちゃんって、真面目だよねぇ」
「室長が真面目じゃないだけですよ」
「うっわぁ、これでも僕、真面目だよ。
真面目じゃない時があると思う?」
「いつも思ってました」
出されたスクリュードライバーを1口飲む。
たまには強いお酒を飲んだっていい。
飲まなきゃやってられない感じではない。
飲みたい、そう思っただけで。
「黒鳥ちゃんって、彼氏いるの?」
「いません。いたことはありますけど」
「……僕が好きって言ったら困る?」
え。
突然出たその言葉に固まる。
私は室長のことが好きだ。
それは認める。
スクリュードライバーのカクテル言葉は、
「貴方に心を奪われた」だし。
でも、いきなり、向こうから告白なんて。
「困りません、けど」
「けど?」
「本気です……よね」
本気である可能性より、
酔っている可能性の方が圧倒的に高い。
お酒を飲んでいるのは2人とも同じだし。
私の聞き間違いかもしれない。
「本気に決まってるでしょ〜?
僕をなんだと思ってるの?」
「……別に、何とも」
「スクリュードライバーのカクテル言葉。
貴方に心を奪われた、でしょ?」
私がこれを頼んだ時から、この人は確信した。
両思いだということを。
私は暫く考え込み、口を開いた。
「なんで知ってるんですか」
「知らない訳ないじゃない」
「……貴方に心を奪われましたって私が言ったら、
白鳥室長、どうするんですか」
今度は室長が考え込む番になった。
その間に、スクリュードライバーを飲み終える。
「僕も黒鳥ちゃんに心を奪われたから、
君の彼氏になるよ」
「……良いんですか。可愛げないですよ、私」
「僕は結構可愛いと思うけどね」
私は照れ隠しにキールを1杯頼んだ。
顔が赤いのは、酔いが回ったせいにしよう。