愛と飴
about you
主人公設定白鳥さんの部下(室長補佐)だったり
カップルだったり夫婦だったり……
作品によって変えます
完璧に見えてスポーツ苦手な傾向にあり
大体168cmぐらい
今のところ年齢や身長以外の見た目は指定なしです
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「何してんの、梓ちゃん」
「圭輔さん」
新発売の味の棒付きキャンデーを
口に加えながら応える。
圭輔さんの顔はどこか怪訝そうだ。
「飴を舐めてます」
「速水みたいなことするね、君も」
「速水さんも飴お好きなんですか」
意外かもしれない。
あんなに甘い物が苦手そうな顔をした人が。
煙草じゃなくて飴を口に……
「僕にはあんな人工甘味料だらけのモノ、
どこがいいのかわかんないけどね」
「そうですか?私は好きですけど」
「好きじゃなかったら食べてないもんね」
人工甘味料だらけ、か。
確かにそう言われればそうかもしれない。
甘い物なんて、皆そうだ。
人工甘味料だけじゃないかもしれない。
他にも色々入ってるかも。
「愛も同じじゃないですか」
「え?」
思わず飛び出た言葉。
私も圭輔さんも驚いている。
「愛と飴の共通点は何?」
「……どっちも、甘いとか」
「それだけ?少な過ぎじゃない?」
「後は、人工の物が入っているとか……
飴には甘味料とか保存料で、愛には
プレゼントとか……色々」
ちょっと抽象的過ぎたかもしれない。
それでも、私には例えられない。
愛の形なんて、定まらないんだから。
「なるほどね……」
「あくまでも、私の持論みたいなものですけど」
「僕ならこれも追加すると思うけどね」
圭輔さんは袋から新しい飴を取り出した。
食べるのかな、そう思いながら見ていた。
「そんなに見ないでよ」
「……ごめんなさい」
「どっちも、梓ちゃんがいなきゃ
美味しいとは思えないところとか」
包んでいた物を剥がして、
飴を口に含んだ圭輔さん。
「甘いね、コレ……僕はもっと
控えめの方が好きなんだけど」
「食べたからにはちゃんと食べてください」
「わかってるよ、それくらい」
どちらも、貴方がいるから美味しいと
思えるのかもしれないな。
口の中に含んでいた飴は、
もう溶けて無くなっていた。