電話越しの愛
about you
主人公設定白鳥さんの部下(室長補佐)だったり
カップルだったり夫婦だったり……
作品によって変えます
完璧に見えてスポーツ苦手な傾向にあり
大体168cmぐらい
今のところ年齢や身長以外の見た目は指定なしです
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部屋に着信音が響く。
1人で済ましていた夕食を終え、
洗い物でもしようと思っていたところだ。
スマホを取り、応答する。
「もしもし?圭輔さん?」
「もしもし、梓ちゃん。ご飯、もう食べた?」
「食べましたよ。圭輔さんの分もちゃんと
ありますから、帰ったら温めて下さいね」
今日も圭輔さんの帰りは遅い。
夕食が別々の時だってこれが初めてじゃない。
初めは寂しいな、なんて思っていたけど
ちゃんと帰ってきてくれるから今は寂しくない。
「ごめんね、一緒にいられなくて」
「大丈夫ですよ。お仕事が忙しいのは承知してます」
「梓ちゃん、先に寝てていいからね」
「起きてお出迎えしますから、安心してください」
帰ってくる時ぐらいは、起きていたい。
寂しい思いをさせたくないから。
「良いのに……倒れたら心配だよ」
「大丈夫です。私がしたいことなので」
「ぐっちー、なんか用!?残った僅かな時間で
できる奥さんとの電話邪魔しないでよ!」
仕事の合間を縫って電話してくれる圭輔さん。
田口先生、当たられて可哀想だな……
「田口先生に呼ばれてるんですから、早く
行ってくださいね」
「はいはーい。ぐっちー、後もう少しで行くから
待っててよ、もう!」
圭輔さんは私との電話を切る時、
必ず言うことが一つある。
「梓ちゃん、愛してるよ」
「……はい。私もですよ」
面と向かって言われるのも好きだけど、
こうやって電話越しで言われるのも好き。
通話が切れると、暫く余韻に浸った。
今日はちゃんと、寝ないようにしなきゃ。