虫刺されの季節
about you
主人公設定白鳥さんの部下(室長補佐)だったり
カップルだったり夫婦だったり……
作品によって変えます
完璧に見えてスポーツ苦手な傾向にあり
大体168cmぐらい
今のところ年齢や身長以外の見た目は指定なしです
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「あれ?黒鳥さん……」
特別愁訴外来、通称愚痴外来に
上司兼夫の白鳥圭輔と来ていた。
突然、田口先生が私の首をじっと見る。
「虫刺されですか?」
「え?虫刺され……?」
痒いところなんてあったっけ。
鞄から手鏡を出し、見てみると
確かに皮膚が赤くなっていた。
「もう虫刺されの季節なんですねえ」
「夏が近付いてきたって感じ、しますよね」
呑気に話す藤原さんと田口先生。
虫刺されなのかな?
でも、痒みは特に無いし。
圭輔さんをチラリと見る。
「……虫刺され?大丈夫?」
この楽しんでる感じ……
絶対、この人が犯人だな。
「大丈夫ですよ」
「でも、虫刺されにしては黒鳥さん、
あんまり痒がらないですね」
田口先生は何も知らない純粋な人だから、
私の隣にいる圭輔さんの邪な悪意に気付かない。
「そ、そう言われれば痒くなってきました……
今まで気付いてなかったから痒くないのかも」
乗り切れるか……?
首の赤み辺りをさすろうとする。
「ダメですよ、掻いたら!」
「あ……そうでしたね」
「梓ちゃんは色白だから、目立っちゃうなぁ」
貴方がやったんですよね?
追求したい気持ちをぐっと堪えた。
確信犯だ、絶対。
わかってやってる。
「コンシーラーをつけますから、大丈夫です」
「時間ないけど良いの?」
「えっ、そうなんですか」
「お忙しいんですね、お二人共」
時間あるでしょ!!
だからここに来たんでしょう?
策士だ、策士。
「じゃあ、そろそろ失礼しようかな。
ほら、梓ちゃん行くよ」
「は、はい!お邪魔しました」
「また、来てくださいね」
バタン、とドアを閉める。
「白鳥室長」
「どうしたの?」
「虫刺されじゃないですよね。これ」
「……バレちゃった?キスマーク」
虫刺されだなんて、田口先生が
言ったからそうなっただけで。
これはキスマーク。
こんなにわかりやすいところにつけるなんて。
「室長だけですよ。私の事好きな人」
「それはないね、意外とモテてるんだよ?君」
「マーキングだと言いたいんですか」
「まあ、そんな感じ」
早くコンシーラーで隠してしまいたい。
虫刺されの季節じゃなかったら、
あんなの通用する訳がない。
「もっと、考えて付けてくださいよ」
「はーい」