月が綺麗だね
about you
主人公設定白鳥さんの部下(室長補佐)だったり
カップルだったり夫婦だったり……
作品によって変えます
完璧に見えてスポーツ苦手な傾向にあり
大体168cmぐらい
今のところ年齢や身長以外の見た目は指定なしです
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「月が綺麗だね」
白鳥室長は窓を見ながら私に言った。
手招きされ、窓を覗いてみる。
雲に隠されていて、綺麗とは思えなかった。
「月が綺麗ですね」の持つ意味は、
「貴方を愛しています」ということ。
夏目漱石がI love youをこの言葉に
翻訳した、という逸話を私は知っていた。
本当にあったかどうかわからないけど。
でも、室長は私を愛しているという
意味で言ったのだろうか。
「ずっと前から、月は綺麗でしたよ」
ずっと好きだったんだ。
ちょっとぐらい、この言葉に
振り回されてもいいよね。
「梓ちゃんは、知ってたの?」
「知ってますよ」
「良かった……」
「室長……本当に月が綺麗だと思ってるんですか?」
試そうなんて思ってない。
ただ、嘘じゃないか確かめたい。
「勿論、本当だよ」
「……じゃあ」
「僕と、付き合ってほしい」
室長の目はいつになく真剣で真っ直ぐだった。
ずっと私が、思っていたこと。
「はい」
「じゃあ、仕事終わらせよっか」
そうだ。今は残業中だった。
ロマンチックなムードにやられてしまう寸前。
残業してるの忘れそうな程、かっこよかった。
ずっと前から月は綺麗でしたよ
=ずっと前から愛しています
本当に月が綺麗だと思っているんですか?
=本当に私を愛しているんですか?