ONE PIECE
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サクラの回復は予想よりずっと早かった。
しかし今後の事を踏まえ、早急に能力を磨き上げ、戦闘力を上げておく必要があった。
だからこそ、ドフラミンゴはヴェルゴを呼び寄せたのだ。
ドフラミンゴはサクラが眠っている間、自分がどれだけ弱りきっていたかを自覚していた。
そしてそれを他の幹部に隠そうとしなかったことを悔いた。
コラソンやピーカは好意的だった。
コラソンは自身も動揺しているだろうに何度も慰めてくれた。
ピーカはサクラがこの島に着くまでの警備を買って出て、危害を加えるもの(ファミリーも含む)がいないか常に目を光らせていた。
アジトではサクラが目を覚ましたときのためにたくさんの遊べるオブジェを作っている。
トレーボルとディアマンテは冷静だった。
ディアマンテはサクラの姿を目の前にしているときこそは動揺し、心を傾けているがそれ以外ではドフラミンゴが悪のカリスマ足りえなくなることに気付いて苦悩している。
問題はトレーボルである。
彼は誰よりもドフラミンゴが悪のカリスマであることを望んでいる。邪魔と感じて、機会さえあればサクラの存在を消してしまうだろう。
ドフラミンゴはヴェルゴに今後のため、2つの調査を依頼した。
まず1つ目はサクラの能力ではっきりとではないもののその存在を示した、ドンキホーテ一家を追い詰めた黒幕。
そして2つ目はサクラの出生。
「出生?いまさら気にすることではないだろう?」
ヴェルゴはにやりと笑った。
ドフラミンゴの中で、すでにサクラを手放すという選択肢は無い。
ドフラミンゴは相棒の言葉に肯定を返す。
「もちろん。」
ドフラミンゴはヴェルゴに言い放った。
「オレ自身としては例え妹や娘、姪であってもかまわない。
だが、オレは気にしなくてもサクラが気にする。
もしそれらだった場合には表に出ないうちに握りつぶす。」
それから少し神妙な顔で答えた。
「サクラはオレたちの母親に似ている。」
ヴェルゴは少し驚いたように片眉を上げる。
「可能性があるのか。ドフィ。」
自分の知る限り、またサクラの年齢と親の死んだ年齢を考慮しても家族である可能性は無いように思えたからだ。
ドフラミンゴは今の時点では推測だが、と前置きして話し出した。
天竜人というのは特殊な外見をしている。
その有り余る権力で、どんな女も男も自分のモノに出来るが、遺伝が強すぎるのかその外見は概ね見るに耐えない、ひどいものだ。
ドンキホーテ家は奇跡と呼べる外見をしていると言える。
それからするとサクラがまったくの他人であるとは思えない。
サクラの父親は貴族、ということだった。
母親が生きていた、逃げおおせたということからその父親が世界貴族、天竜人の可能性は考えにくいが0ではない。
「天竜人、またはオレたちと近い血縁であるかどうかを主に調べて欲しい。」
もし何か有効なものがあればサクラを重用する大義名分が増える。
「まあ、なんらかの血縁関係があるだろうという程度だが。」
「わかったよ、ドフィ。」
ヴェルゴはサクラと今から稽古だ、と言って部屋を出て行った。
ドフラミンゴは小さくため息をつく。
ヴェルゴにはああ言ったが、ただし姪である可能性は完全には否定できない。
あの優しく情が深い性格だったロシーが今まで恋人の一人も持たなかった、ということは考えにくかった。
母の顔をきちんと覚えているかどうかは怪しいが離れていた間に母に似た女に惹かれ、関係を持ち、何らかの事情で別れた可能性はある。
もしかしたら声が出ないのはそのせいかもしれない。
それにドフラミンゴは実のところ、ロシーが子供嫌いなところはフリだけだと思っている。
ロシーがふるいにかけた結果、残ったのはなるほど例外なくファミリーに忠実で、役に立つ子供ばかりだったからだ。
ファミリーに入れるのは少数精鋭と思って半端者をはじいているのかまだまだ覚悟ができていないのに来るんじゃねえと思っているのかはわからなかったが。
窓の外から声がする。
ドフラミンゴは窓から顔をのぞかせた。
サクラとヴェルゴが手合わせをしている。
双方とも真剣な顔をしている。
今のところ武装色の硬化、見聞色は順調だが六式は全くダメなようだった。
まあ、能力を応用して近距離の瞬間移動くらいは出来るようになることだろう。
あまり戦闘向きではないと思っていたがなかなかの成長ぶりだった。
ヴェルゴに指導を任せたのは正解だったと思った矢先だった。二人の声が聞こえる。
「はい、先生!」
「何度言ったらわかる、ヴェルゴおにいちゃんだろう!」
「はい、ヴェルゴおにいちゃん!」
大丈夫か、あれ。
ドフラミンゴは頭を抱えた。
しかし今後の事を踏まえ、早急に能力を磨き上げ、戦闘力を上げておく必要があった。
だからこそ、ドフラミンゴはヴェルゴを呼び寄せたのだ。
ドフラミンゴはサクラが眠っている間、自分がどれだけ弱りきっていたかを自覚していた。
そしてそれを他の幹部に隠そうとしなかったことを悔いた。
コラソンやピーカは好意的だった。
コラソンは自身も動揺しているだろうに何度も慰めてくれた。
ピーカはサクラがこの島に着くまでの警備を買って出て、危害を加えるもの(ファミリーも含む)がいないか常に目を光らせていた。
アジトではサクラが目を覚ましたときのためにたくさんの遊べるオブジェを作っている。
トレーボルとディアマンテは冷静だった。
ディアマンテはサクラの姿を目の前にしているときこそは動揺し、心を傾けているがそれ以外ではドフラミンゴが悪のカリスマ足りえなくなることに気付いて苦悩している。
問題はトレーボルである。
彼は誰よりもドフラミンゴが悪のカリスマであることを望んでいる。邪魔と感じて、機会さえあればサクラの存在を消してしまうだろう。
ドフラミンゴはヴェルゴに今後のため、2つの調査を依頼した。
まず1つ目はサクラの能力ではっきりとではないもののその存在を示した、ドンキホーテ一家を追い詰めた黒幕。
そして2つ目はサクラの出生。
「出生?いまさら気にすることではないだろう?」
ヴェルゴはにやりと笑った。
ドフラミンゴの中で、すでにサクラを手放すという選択肢は無い。
ドフラミンゴは相棒の言葉に肯定を返す。
「もちろん。」
ドフラミンゴはヴェルゴに言い放った。
「オレ自身としては例え妹や娘、姪であってもかまわない。
だが、オレは気にしなくてもサクラが気にする。
もしそれらだった場合には表に出ないうちに握りつぶす。」
それから少し神妙な顔で答えた。
「サクラはオレたちの母親に似ている。」
ヴェルゴは少し驚いたように片眉を上げる。
「可能性があるのか。ドフィ。」
自分の知る限り、またサクラの年齢と親の死んだ年齢を考慮しても家族である可能性は無いように思えたからだ。
ドフラミンゴは今の時点では推測だが、と前置きして話し出した。
天竜人というのは特殊な外見をしている。
その有り余る権力で、どんな女も男も自分のモノに出来るが、遺伝が強すぎるのかその外見は概ね見るに耐えない、ひどいものだ。
ドンキホーテ家は奇跡と呼べる外見をしていると言える。
それからするとサクラがまったくの他人であるとは思えない。
サクラの父親は貴族、ということだった。
母親が生きていた、逃げおおせたということからその父親が世界貴族、天竜人の可能性は考えにくいが0ではない。
「天竜人、またはオレたちと近い血縁であるかどうかを主に調べて欲しい。」
もし何か有効なものがあればサクラを重用する大義名分が増える。
「まあ、なんらかの血縁関係があるだろうという程度だが。」
「わかったよ、ドフィ。」
ヴェルゴはサクラと今から稽古だ、と言って部屋を出て行った。
ドフラミンゴは小さくため息をつく。
ヴェルゴにはああ言ったが、ただし姪である可能性は完全には否定できない。
あの優しく情が深い性格だったロシーが今まで恋人の一人も持たなかった、ということは考えにくかった。
母の顔をきちんと覚えているかどうかは怪しいが離れていた間に母に似た女に惹かれ、関係を持ち、何らかの事情で別れた可能性はある。
もしかしたら声が出ないのはそのせいかもしれない。
それにドフラミンゴは実のところ、ロシーが子供嫌いなところはフリだけだと思っている。
ロシーがふるいにかけた結果、残ったのはなるほど例外なくファミリーに忠実で、役に立つ子供ばかりだったからだ。
ファミリーに入れるのは少数精鋭と思って半端者をはじいているのかまだまだ覚悟ができていないのに来るんじゃねえと思っているのかはわからなかったが。
窓の外から声がする。
ドフラミンゴは窓から顔をのぞかせた。
サクラとヴェルゴが手合わせをしている。
双方とも真剣な顔をしている。
今のところ武装色の硬化、見聞色は順調だが六式は全くダメなようだった。
まあ、能力を応用して近距離の瞬間移動くらいは出来るようになることだろう。
あまり戦闘向きではないと思っていたがなかなかの成長ぶりだった。
ヴェルゴに指導を任せたのは正解だったと思った矢先だった。二人の声が聞こえる。
「はい、先生!」
「何度言ったらわかる、ヴェルゴおにいちゃんだろう!」
「はい、ヴェルゴおにいちゃん!」
大丈夫か、あれ。
ドフラミンゴは頭を抱えた。