ONE PIECE
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若様が仕事をしていて、船でお留守番をしているとき、皆で良くかくれんぼをする。
みんなさすがに隠れるのがうまくて私はいつも見つかってしまう。
天井やカーテンの裏に張り付いていたり、テーブルやベッドの裏に潜んでいたり、引き出しの奥に潜っていたりともう思いつくところは洗いざらい探さないと見つけられないのだ。
コラさんはその間、静かに本を読んでいる。
冷ましたコーヒー、倒れないロッキングチェア、ニュース・クーの新聞。時折どこかに電伝虫を掛けていたりもした。
私は時々コラさんの部屋に隠れる。
コラさんは『サクラは一番小さいんだからハンデだ。』って喜んで隠してくれた。
ノックの音がして、ローが顔を出す。
コラさんを警戒しているのかそれ以上入ってくることはない。
今はローが鬼だ。
「コラソン、こっちにサクラが来なかったか。」恐る恐る、しかし隠していないかと疑わしそうにローが尋ねる。
『ここにはイナイ』
コラさんは用意していた紙を出す。
「本当かよ……サクラのやつ、いったいどこに。」
ローがぶつぶつ言いながらドアを閉め、足音が遠くに行ったのを確認してから、コラソンはコートの中からそっとサクラを抱き上げた。
「コラさん、ありがとう。私、別のところいくね。」
サクラはにっこりと笑う。
『大丈夫なのか、もうここには来ないんじゃないか?』
暗にここに居たらいいのにという思いをこめてコラソンはメモを見せる。
「ううん、さっきは疑ってたみたいだからもう1回ここに来るよ。私はローが一回自分で探したところに隠れておく。」
サクラは手をひらひらと振ってドアに向かい、廊下の様子を窺ってから出て行った。
しばらくして、ローが戻ってきた。
「なあ、コラソン。後はサクラだけなんだが船のどこにもいねえ。やっぱりここに居るんじゃねえのか。船の外じゃねえよなぁ。」
コラソンはまた用意していた紙を出す。
『ここにはいない』
部屋ん中探してもいいぞ、とメモに走り書きして見せると、ローはそうかよ、と言って部屋を出て行く。
コラソンはそれを見送り、ドアが閉まってからフッと笑った。
ハンデはやるがローにもヒントくらいはやらねえとな。
コラソンは子どもたちが居なくなった部屋でタバコをプカリと吹かす。
コートに火が付いて、かくれんぼが台無しになるまで後少し。
みんなさすがに隠れるのがうまくて私はいつも見つかってしまう。
天井やカーテンの裏に張り付いていたり、テーブルやベッドの裏に潜んでいたり、引き出しの奥に潜っていたりともう思いつくところは洗いざらい探さないと見つけられないのだ。
コラさんはその間、静かに本を読んでいる。
冷ましたコーヒー、倒れないロッキングチェア、ニュース・クーの新聞。時折どこかに電伝虫を掛けていたりもした。
私は時々コラさんの部屋に隠れる。
コラさんは『サクラは一番小さいんだからハンデだ。』って喜んで隠してくれた。
ノックの音がして、ローが顔を出す。
コラさんを警戒しているのかそれ以上入ってくることはない。
今はローが鬼だ。
「コラソン、こっちにサクラが来なかったか。」恐る恐る、しかし隠していないかと疑わしそうにローが尋ねる。
『ここにはイナイ』
コラさんは用意していた紙を出す。
「本当かよ……サクラのやつ、いったいどこに。」
ローがぶつぶつ言いながらドアを閉め、足音が遠くに行ったのを確認してから、コラソンはコートの中からそっとサクラを抱き上げた。
「コラさん、ありがとう。私、別のところいくね。」
サクラはにっこりと笑う。
『大丈夫なのか、もうここには来ないんじゃないか?』
暗にここに居たらいいのにという思いをこめてコラソンはメモを見せる。
「ううん、さっきは疑ってたみたいだからもう1回ここに来るよ。私はローが一回自分で探したところに隠れておく。」
サクラは手をひらひらと振ってドアに向かい、廊下の様子を窺ってから出て行った。
しばらくして、ローが戻ってきた。
「なあ、コラソン。後はサクラだけなんだが船のどこにもいねえ。やっぱりここに居るんじゃねえのか。船の外じゃねえよなぁ。」
コラソンはまた用意していた紙を出す。
『ここにはいない』
部屋ん中探してもいいぞ、とメモに走り書きして見せると、ローはそうかよ、と言って部屋を出て行く。
コラソンはそれを見送り、ドアが閉まってからフッと笑った。
ハンデはやるがローにもヒントくらいはやらねえとな。
コラソンは子どもたちが居なくなった部屋でタバコをプカリと吹かす。
コートに火が付いて、かくれんぼが台無しになるまで後少し。