ドラゴンクエスト10オフライン
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[主人公の場合]
光の神殿とやらは案外私たちをわかっていないかもしれない。
アンジェラは目の前の光景をぼんやりと眺めながら思った。
悠久の回廊の扉の先にあったエテーネの村はきょうだいどころかシンイもいなかった。
ずっとここに居たいと思わせるなら欠かせない存在である。
それにあれだけ何度も自分を送り出したアバ様が言うはずもないことを言わせた。
よほど偽レンダーシアの最初の偽エテーネ村の方が心を抉られた。
ここは幻影であるとわからせてきているとしか思えない。
少しはこちらの心を読んでいるのかもしれないが欲しているものが何かまではわからないようだった。
享楽とやらもやはりやる気が感じられない。
スロットが、ジャックポットがなんだと言うのだ。
当たるのが楽しいのではない、交換するのが楽しいのだ。
しかもそれは冒険の役に立てるためである。
やはりずっとここにいたいと思わせるためのものではない。
入口の女性が穏やかなタイプだったのでこれは何だと詰め寄らずに済んで良かった。
マデサゴーラが存外楽しんでいたようなのが少し笑えた。
桃源郷はますます訳がわからなかった。
いつもよりちょっと艶っぽいアンルシア姫は良かったが、
謎の孤島の人選が意味不明である。
私をここに留めるためにイケメンを揃えたつもりなのかもしれないが、
やはり私の希望を汲んでいるとは思えない。
スキルマスター達は確かに格好いいとは思うけど、一緒に旅した訳じゃないし、何か甘い言葉がもぞがゆい。
もう会えないと思っていたザンクローネに会えたのは単純に嬉しい。
ヒューザはわからなくもないが、ご飯を食べたらすぐに手合わせしたいと言ってくるはずなのでなんか偽者っぽい。
ヒューザは最初の相棒であり、戦友である。仲間の絆舐めんな。
そして何より、
とそこまで考えて、アンジェラは思考を停止した。
ダストンさんがいない。
もちろんマイユさんやフウラちゃん、ラグアス王子もいないんだけど。
ナブレット団長もいればいいのにとは思ったけれど。
島をぐるりと巡る。
やっぱりいない。
もしダストンさんがいたらどうだっただろう。
ここにいる皆と同じように甘い言葉を吐くのだろうか。
それはダストンさんではない、偽者である、それでも?
そうしたら私は、
アンジェラは頭を振った。
それから力強く船着場へと向かったのだった。
[ダストンの場合]
光の神殿?とやらは案外わかっているのかもしれない。
ダストンはそう考えた。
怪しい扉を通るたびに大量のガラクタと赤ん坊のチリが現れる。
大喜びするのも束の間、しかし何か足りない。モヤモヤする。
更なるガラクタを探したくなるのかもしれない。
そう考えて先に進む。
「さあ、行きますよッ!元ポツコン2号!」
そうすると視界がじんわりと変わって彼女の姿が現れる。
ガラクタが消え、赤ん坊のチリが消えてガッカリする。
それでも彼女がいればガラクタを探しに行けると気を取り直した。
しかし3つ目の扉は様子が違った。
どこかわからない部屋、ガラクタに囲まれている。ここまでは良かった。
広いベッドの上に横たわる自分。
そのすぐ横に彼女がいた。
艶然と微笑む彼女に言葉を失う。
いつもより露出の多い服に我知らず喉が鳴った。
「赤ん坊のチリちゃん、可愛いですよね。」
それはそうだ。
「赤ちゃん、欲しいでしょ。」
彼女の指がその艶やかで赤い唇に当てられ、目が吸い寄せられる。
いつの間にか視界いっぱいに広がった彼女が覆い被さっており、馥郁とした香りが鼻腔いっぱいに広がる。
体全体が柔らかいものに包まれ、息が出来ない。
恐る恐るその背に手を回せば抵抗なく腕の中に収まり、自身の中心に熱が集まるのを感じた。
このまま、このままでも良い、そう思えるくらいには心地良かった。
その時、ふといつもの彼女が脳裏に浮かぶ。
屈託なく無邪気な笑顔、間の抜けた笑い声。
「ダメですッ!アンタあの人じゃありません!」
途端に霧散する視界、離れていく柔らかさ、そして仲間達がいるのが見えた。
彼女が、いる。
どうやら先ほど自分たちが見た光景を話しているようだ。
「ダストンさんはどうでした?」
ダストンはその無邪気な笑顔にどこか艶っぽさを感じて目を逸らす。
「さっきと同じで大量のガラクタと赤ん坊のチリでしたよッ!」
そうですか、とさして興味もない様子で先に進む姿に何となく苛立ちを覚えた。
アンタに誘惑された、と言ったらどんな顔するんでしょうね。
光の神殿とやらは案外私たちをわかっていないかもしれない。
アンジェラは目の前の光景をぼんやりと眺めながら思った。
悠久の回廊の扉の先にあったエテーネの村はきょうだいどころかシンイもいなかった。
ずっとここに居たいと思わせるなら欠かせない存在である。
それにあれだけ何度も自分を送り出したアバ様が言うはずもないことを言わせた。
よほど偽レンダーシアの最初の偽エテーネ村の方が心を抉られた。
ここは幻影であるとわからせてきているとしか思えない。
少しはこちらの心を読んでいるのかもしれないが欲しているものが何かまではわからないようだった。
享楽とやらもやはりやる気が感じられない。
スロットが、ジャックポットがなんだと言うのだ。
当たるのが楽しいのではない、交換するのが楽しいのだ。
しかもそれは冒険の役に立てるためである。
やはりずっとここにいたいと思わせるためのものではない。
入口の女性が穏やかなタイプだったのでこれは何だと詰め寄らずに済んで良かった。
マデサゴーラが存外楽しんでいたようなのが少し笑えた。
桃源郷はますます訳がわからなかった。
いつもよりちょっと艶っぽいアンルシア姫は良かったが、
謎の孤島の人選が意味不明である。
私をここに留めるためにイケメンを揃えたつもりなのかもしれないが、
やはり私の希望を汲んでいるとは思えない。
スキルマスター達は確かに格好いいとは思うけど、一緒に旅した訳じゃないし、何か甘い言葉がもぞがゆい。
もう会えないと思っていたザンクローネに会えたのは単純に嬉しい。
ヒューザはわからなくもないが、ご飯を食べたらすぐに手合わせしたいと言ってくるはずなのでなんか偽者っぽい。
ヒューザは最初の相棒であり、戦友である。仲間の絆舐めんな。
そして何より、
とそこまで考えて、アンジェラは思考を停止した。
ダストンさんがいない。
もちろんマイユさんやフウラちゃん、ラグアス王子もいないんだけど。
ナブレット団長もいればいいのにとは思ったけれど。
島をぐるりと巡る。
やっぱりいない。
もしダストンさんがいたらどうだっただろう。
ここにいる皆と同じように甘い言葉を吐くのだろうか。
それはダストンさんではない、偽者である、それでも?
そうしたら私は、
アンジェラは頭を振った。
それから力強く船着場へと向かったのだった。
[ダストンの場合]
光の神殿?とやらは案外わかっているのかもしれない。
ダストンはそう考えた。
怪しい扉を通るたびに大量のガラクタと赤ん坊のチリが現れる。
大喜びするのも束の間、しかし何か足りない。モヤモヤする。
更なるガラクタを探したくなるのかもしれない。
そう考えて先に進む。
「さあ、行きますよッ!元ポツコン2号!」
そうすると視界がじんわりと変わって彼女の姿が現れる。
ガラクタが消え、赤ん坊のチリが消えてガッカリする。
それでも彼女がいればガラクタを探しに行けると気を取り直した。
しかし3つ目の扉は様子が違った。
どこかわからない部屋、ガラクタに囲まれている。ここまでは良かった。
広いベッドの上に横たわる自分。
そのすぐ横に彼女がいた。
艶然と微笑む彼女に言葉を失う。
いつもより露出の多い服に我知らず喉が鳴った。
「赤ん坊のチリちゃん、可愛いですよね。」
それはそうだ。
「赤ちゃん、欲しいでしょ。」
彼女の指がその艶やかで赤い唇に当てられ、目が吸い寄せられる。
いつの間にか視界いっぱいに広がった彼女が覆い被さっており、馥郁とした香りが鼻腔いっぱいに広がる。
体全体が柔らかいものに包まれ、息が出来ない。
恐る恐るその背に手を回せば抵抗なく腕の中に収まり、自身の中心に熱が集まるのを感じた。
このまま、このままでも良い、そう思えるくらいには心地良かった。
その時、ふといつもの彼女が脳裏に浮かぶ。
屈託なく無邪気な笑顔、間の抜けた笑い声。
「ダメですッ!アンタあの人じゃありません!」
途端に霧散する視界、離れていく柔らかさ、そして仲間達がいるのが見えた。
彼女が、いる。
どうやら先ほど自分たちが見た光景を話しているようだ。
「ダストンさんはどうでした?」
ダストンはその無邪気な笑顔にどこか艶っぽさを感じて目を逸らす。
「さっきと同じで大量のガラクタと赤ん坊のチリでしたよッ!」
そうですか、とさして興味もない様子で先に進む姿に何となく苛立ちを覚えた。
アンタに誘惑された、と言ったらどんな顔するんでしょうね。
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