キメツ学園
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※ひめカナ前提希望。
胡蝶カナエ先生は不思議な人だ。
最初に出会ったときはその美貌に確かに圧倒されたがそれ以上の気さくさになお驚かされた。
こんな人がこの世に存在しているのか。
そしてこんな人と同じ空間にいて、目の前で微笑みかけられて人は正気でいられるのかと本当に不思議に思った。
自分が女性で良かったとつくづく思ったものだ。
カナエ先生はよく不死川先生と話をしている。
嫉妬した生徒たちにより殺害計画が練られたらしいがそんなことするくらいならきちんとカナエ先生にアプローチすべきなのだ。
不死川先生は優しいし、かっこいいし、そこらへんの男など足元にも及ばないのだから勝てないまでも戦う気概が欲しいものだ。
そう思っていたらあのスマッシュブラザーズ事件が起き、計画は消滅した。
不死川先生が強いことくらい予想できなかったのか、見ればわかることだろうとさらに呆れたものだ。
それに二人で話していたとしてもそもそも入り込めない雰囲気では無い。
近くを通りがかると二人ともすぐこちらに気が付いて、声をかけてくれる。
カナエ先生はこちらに気づくとそれはもうキラキラとしたエフェクトがかかったような笑顔を向けてくれる。
ヤバイ。語彙力何処か行く。
しかもカナエ先生はただ優しく美しいだけではない。
実弥兄ちゃんの不適切な言動を嗜めてくれるのである!
先日もこちらに気付いた2人に挨拶をして、そのまま帰ろうとしたら不死川先生に声をかけられた。
「今度の週末はそっちに帰るから、頼むなぁ。」
私は青ざめつつも腹立たしくなった。
玄弥くんにいうべきだよね、それ。
不死川先生はもともとお隣さんだったが先生になってからは一人暮らしをしている。
実家から通おうとしたらしいが教師の仕事は思ったより多忙で、夜遅くなることも多いので家族に迷惑をかけないためらしい。
実に実弥兄ちゃんらしい理由である。
毎週末実家に帰っているのだが、それを私に伝えてくる。
しかも、そばに誰かいるときに限って、だ。
友人にも散々からかわれるし、友人以外からもなんともいえない視線を浴びることになる。
それに気づいたカナエ先生はしっかり嗜めてくれたのだ。
「不死川くん、その言い方は良くないわ。」
「あ?何がだよ。」
不機嫌そうに、いや、拗ねたように不死川先生が問う。
「それだとまるで不死川くんが平坂さんの家に帰るように聞こえるじゃない。そう思われた彼女が困るでしょう?」
私は思わず拍手をしてしまった。
そう、そうなのですよカナエ先生。
わざとなのかと思わないでもなかったがわざとそう思わせる理由も無いので不死川先生の意図が分からず、困っていたのですよ!
帰ってきたからと言っていつもと変わらないわけだし。
不死川先生はしばらくあーうーと謎の声を溢しつつ、逡巡していたが、
「あー、そうだな、悪かった。」
そう言って私の頭をぽん、と撫でた。
その後何か周りをぐるりと見渡していたが、一応人目を気にしてくれたのだろう。
カナエ先生は悲鳴嶼先生ともよく話をしている。
こちらの方がよほど入りにくい雰囲気を醸し出しているのだが他のみんなはそうでも無いらしい。
二人で話しているのを見ると私は自然と顔が赤くなってしまう。
そしてそれに気付いたカナエ先生がそっと唇の前で人差し指を立てて微笑むのだ。
そう、これは私とカナエ先生の秘密だから。
私は子供の頃から生物に興味があった。
図鑑などをよく読んでいたし、生物に関する書籍には全て目を通した。
特に動物の骨格とか内臓の役割とか位置などは詳しいように思う。
中学生になった頃にはテストで満点を連発する私にカナエ先生はいつも喜んでくれた。
カナエ先生の授業は皆気合を入れてくるので皆成績はいいのだが、満点はやはりそうそう無いようだった。
ご褒美として度々準備室に招かれた。
綺麗なお菓子、髪飾り、ぬいぐるみ、実弥兄ちゃんの昔の話。
カナエ先生が用意してくれることも、私がおねだりする事もあった。
でも一番嬉しかったのは、カナエ先生の、恋の話。
初恋の人を、ずっと想っている話。
秘密よ、とそっと唇の前で人差し指を立てて微笑むカナエ先生は今までで一等美しかった。
あの人はこんな綺麗な想いを寄せられて気付かない人では無いはずなのに。
私は彼のことを思った。
強くて優しくて、涙もろいあの人。
**はもういないのに
?
ふと頭を過ぎる考えに疑問を持つ。
頭をフルフルと揺さぶる私にカナエ先生が心配そうに覗き込む。
「大丈夫ですよ、先生。」
大人の恋愛に口出しできるような私では無いけど。
きっときっと上手くいく。
胡蝶カナエ先生は不思議な人だ。
最初に出会ったときはその美貌に確かに圧倒されたがそれ以上の気さくさになお驚かされた。
こんな人がこの世に存在しているのか。
そしてこんな人と同じ空間にいて、目の前で微笑みかけられて人は正気でいられるのかと本当に不思議に思った。
自分が女性で良かったとつくづく思ったものだ。
カナエ先生はよく不死川先生と話をしている。
嫉妬した生徒たちにより殺害計画が練られたらしいがそんなことするくらいならきちんとカナエ先生にアプローチすべきなのだ。
不死川先生は優しいし、かっこいいし、そこらへんの男など足元にも及ばないのだから勝てないまでも戦う気概が欲しいものだ。
そう思っていたらあのスマッシュブラザーズ事件が起き、計画は消滅した。
不死川先生が強いことくらい予想できなかったのか、見ればわかることだろうとさらに呆れたものだ。
それに二人で話していたとしてもそもそも入り込めない雰囲気では無い。
近くを通りがかると二人ともすぐこちらに気が付いて、声をかけてくれる。
カナエ先生はこちらに気づくとそれはもうキラキラとしたエフェクトがかかったような笑顔を向けてくれる。
ヤバイ。語彙力何処か行く。
しかもカナエ先生はただ優しく美しいだけではない。
実弥兄ちゃんの不適切な言動を嗜めてくれるのである!
先日もこちらに気付いた2人に挨拶をして、そのまま帰ろうとしたら不死川先生に声をかけられた。
「今度の週末はそっちに帰るから、頼むなぁ。」
私は青ざめつつも腹立たしくなった。
玄弥くんにいうべきだよね、それ。
不死川先生はもともとお隣さんだったが先生になってからは一人暮らしをしている。
実家から通おうとしたらしいが教師の仕事は思ったより多忙で、夜遅くなることも多いので家族に迷惑をかけないためらしい。
実に実弥兄ちゃんらしい理由である。
毎週末実家に帰っているのだが、それを私に伝えてくる。
しかも、そばに誰かいるときに限って、だ。
友人にも散々からかわれるし、友人以外からもなんともいえない視線を浴びることになる。
それに気づいたカナエ先生はしっかり嗜めてくれたのだ。
「不死川くん、その言い方は良くないわ。」
「あ?何がだよ。」
不機嫌そうに、いや、拗ねたように不死川先生が問う。
「それだとまるで不死川くんが平坂さんの家に帰るように聞こえるじゃない。そう思われた彼女が困るでしょう?」
私は思わず拍手をしてしまった。
そう、そうなのですよカナエ先生。
わざとなのかと思わないでもなかったがわざとそう思わせる理由も無いので不死川先生の意図が分からず、困っていたのですよ!
帰ってきたからと言っていつもと変わらないわけだし。
不死川先生はしばらくあーうーと謎の声を溢しつつ、逡巡していたが、
「あー、そうだな、悪かった。」
そう言って私の頭をぽん、と撫でた。
その後何か周りをぐるりと見渡していたが、一応人目を気にしてくれたのだろう。
カナエ先生は悲鳴嶼先生ともよく話をしている。
こちらの方がよほど入りにくい雰囲気を醸し出しているのだが他のみんなはそうでも無いらしい。
二人で話しているのを見ると私は自然と顔が赤くなってしまう。
そしてそれに気付いたカナエ先生がそっと唇の前で人差し指を立てて微笑むのだ。
そう、これは私とカナエ先生の秘密だから。
私は子供の頃から生物に興味があった。
図鑑などをよく読んでいたし、生物に関する書籍には全て目を通した。
特に動物の骨格とか内臓の役割とか位置などは詳しいように思う。
中学生になった頃にはテストで満点を連発する私にカナエ先生はいつも喜んでくれた。
カナエ先生の授業は皆気合を入れてくるので皆成績はいいのだが、満点はやはりそうそう無いようだった。
ご褒美として度々準備室に招かれた。
綺麗なお菓子、髪飾り、ぬいぐるみ、実弥兄ちゃんの昔の話。
カナエ先生が用意してくれることも、私がおねだりする事もあった。
でも一番嬉しかったのは、カナエ先生の、恋の話。
初恋の人を、ずっと想っている話。
秘密よ、とそっと唇の前で人差し指を立てて微笑むカナエ先生は今までで一等美しかった。
あの人はこんな綺麗な想いを寄せられて気付かない人では無いはずなのに。
私は彼のことを思った。
強くて優しくて、涙もろいあの人。
**はもういないのに
?
ふと頭を過ぎる考えに疑問を持つ。
頭をフルフルと揺さぶる私にカナエ先生が心配そうに覗き込む。
「大丈夫ですよ、先生。」
大人の恋愛に口出しできるような私では無いけど。
きっときっと上手くいく。