『、、、』

杏「はっはっは！
まさか千寿郎がいようとは！」



杏寿郎の後ろからひょこっと
顔だけをだし、千寿郎を見つめるりん



杏「声にびっくりしたのだな！
俺の弟の千寿郎だ！」

『（こくっ』

千「驚かせてすみません;」

『大丈夫。』



そう言い、部屋の奥で腰を下ろすりん



千「部屋の中だと大丈夫なのですね？」

杏「ああ。
直接当たってるわけではないからなのだろう。」



千寿郎の言葉に
そう返しながらお茶を飲む杏寿郎

りんの話やお館様の話をする

しばらくは家に帰れない事



千「父は受け入れてくれないでしょうね。」

杏「うむ。」



眉を下げる千寿郎

それに頷く



千「あんなに愛らしい鬼も、世の中にはいるんですね。。」

杏「竈門少年の妹もそうだが、何かしらの特異なのかもしれんな！」



横になって眠っているりんに

そっと、羽織をかけてやる杏寿郎



千「！、、（兄上があんな表情をするなんて、、）」



杏寿郎の表情は愛おしい物を見つめるような
熱い眼差しであった

もしや、、と千寿郎は

心で思ったことを口にはせずに飲み込んだ



千「兄上！」

杏「ん？どうした？」

千「兄上は任務も御座います。
ですから、りんさんのお世話を僕に任せてはいただけないでしょうか！」



千寿郎の言葉に目を見開く



杏「よいのか？」

千「勿論です！」



お任せ下さい！と言い張る千寿郎に
笑みをこぼし



杏「うむ！では任せるとしよう！」



杏寿郎は千寿郎にりんの好きな物や
大抵は眠ってることが多いと話した



杏「口数は少ないが、とてもいい子だ！
よろしく頼む。」

千「はい！」



そして、夜には杏寿郎が任務へと向かった



。