それから

数日がたったある日



『(今日は密璃さんも雛さんも同伴だっけ)』



そんな事を思いながら

準備をし、ソファーに座るりん



妓「りん〜
今日はママも用があっていない。
俺も少し店を離れなきゃなんねぇ。

何かあれば連絡しろよ。」

『？解りました！』



妓夫太郎の言葉に
？マークを浮かべながら笑顔で返す
そんなりんに頭を抱える



妓「(なるべく早く戻んねぇとな。)」



お店を後にする妓夫太郎

ふと、携帯が鳴り画面を見れば
杏寿郎の名前で通知が来ていた



『あ。(杏寿郎さん来てくださるんだ。)』



解りました。と返信すれば
すぐにスタンプが返ってくる

お互いに名前呼びになった2人である

スタンプを眺めながら嬉しそうに
目を細めるりんにボーイが話しかける



「りんさん。」
『涼さん！どうしました？』

「愛弓さんの所へついてもらえますか？」



その言葉にはい。と向かうりん
後ろからついてくるりんに胸を痛める涼であった



涼「りんさんです。」

『りんと申します。よろしくお願いします(にこ』



お辞儀をし失礼しますと座るりん



「え？俺、座っていいって言ってないけど？」

『え、あっすみません！
座らせて頂いてもよろしいでしょうか？』

「そうそう！勝手に座っちゃ駄目だよ（笑）」



申し訳ありません。と言いながら座るりん
そんな客の態度にちょっとーと注意する愛弓

だがその顔は笑っている



愛「竜也さんって言うのよ。」

『何とお呼びしたらよろしいでしょうか？』

竜「そうだな〜！竜也様って呼んでいいよ！」

『、、、竜也様、ですね(にこ』

竜「素直でいい子だな〜！！」



一瞬暗い顔をするりんだが
すぐに笑顔になり愛想よくする



竜「ほい。これ、飲んで？」

『？、、これ「お酒！」あ、あの私、、』



まだ飲めないと伝えるより先に

声を荒げる竜也



竜「なに？俺の酒飲めないの？」

『いえ、それは、、』

愛「ちょっとくらいいいじゃないですかぁ～
乾杯しよ？」



ね？とシャンパングラスを渡す愛弓

周りは愛弓の取り巻き

断れず、手に取る
フロアにいるボーイは涼のみ



竜「カンパーイ！」



竜也の掛け声に
皆シャンパングラスを持った手を挙げる



竜「君はまずイッキね♪」

『え？;』



その言葉に流石に焦るりん
すぐに飲まない事にまた声を上げる
びっくりしたりんは流し込む


『っ、、、(ゔっ、、)』


そのコールは暫く続くのであった


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