一章
夢小説設定
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「甘いものが食べたい」
数日の間、刺青人皮の情報収集や面倒な奴の片付け、その他諸々で満足に甘いものが食べられていない。
でも一人で行くのはなんだか気が引ける。
かといって土方さんや永倉さんに着いてきてと頼むのも恐れ多い……。
うん、やっぱりここは牛山に同伴を頼むことにしよう。
稽古中の牛山のもとへと向かう。
「牛山ー」
「どうした名前」
「甘いものが食べたくて、一緒に街に来てくれない?」
ぽかんとする牛山に何?と声をかけるとそういう女らしいところもあるんだな、と謎に安心された。
「ちょっと失礼じゃない」
「今着替えてくるからそう拗ねるな」
「準備は早くね」
数分も立たずに着換えてきた牛山と街に下りる。
適当な甘味屋に入り、団子とあんみつを頼む。
「んん~……美味しい、甘いのが体に染みわたっていく」
「随分美味そうに食べるな」
「女の子は誰だって甘いものが好きなはずだよ。きっとそう、だって私がそうだもの」
「明日には札幌に行くんだからな」
「わかってる。土方さんたちは茨戸だっけ」
「そうだ。てっきりお前はそっちに着くと思ったんだがな」
「んー……嫌な感じがするから、牛山の方に着いていこうと思って」
「嫌な感じ、なぁ」
「一応言っておくけど土方さんが死ぬとかそう言うのは思ってないよ。土方さんは死なない気がするもの」
「すっかり信者になってら」
「そこまで持っていかれていないよ。ただただ尊敬してるだけ」
「なら、いいんだけどよ」
皿に入ったあんみつの最後の一口を口に入れる。
美味しい、ともう一度顔を綻ばせると牛山はまた笑った。
「牛山はよく笑うけどさ、人の顔を見て笑わないでよ」
「子供みたいに表情を変えるのが面白くてな」
「はあ、もう」
しばしの休息
背筋が震えるのはなぜなんだろうか。
数日の間、刺青人皮の情報収集や面倒な奴の片付け、その他諸々で満足に甘いものが食べられていない。
でも一人で行くのはなんだか気が引ける。
かといって土方さんや永倉さんに着いてきてと頼むのも恐れ多い……。
うん、やっぱりここは牛山に同伴を頼むことにしよう。
稽古中の牛山のもとへと向かう。
「牛山ー」
「どうした名前」
「甘いものが食べたくて、一緒に街に来てくれない?」
ぽかんとする牛山に何?と声をかけるとそういう女らしいところもあるんだな、と謎に安心された。
「ちょっと失礼じゃない」
「今着替えてくるからそう拗ねるな」
「準備は早くね」
数分も立たずに着換えてきた牛山と街に下りる。
適当な甘味屋に入り、団子とあんみつを頼む。
「んん~……美味しい、甘いのが体に染みわたっていく」
「随分美味そうに食べるな」
「女の子は誰だって甘いものが好きなはずだよ。きっとそう、だって私がそうだもの」
「明日には札幌に行くんだからな」
「わかってる。土方さんたちは茨戸だっけ」
「そうだ。てっきりお前はそっちに着くと思ったんだがな」
「んー……嫌な感じがするから、牛山の方に着いていこうと思って」
「嫌な感じ、なぁ」
「一応言っておくけど土方さんが死ぬとかそう言うのは思ってないよ。土方さんは死なない気がするもの」
「すっかり信者になってら」
「そこまで持っていかれていないよ。ただただ尊敬してるだけ」
「なら、いいんだけどよ」
皿に入ったあんみつの最後の一口を口に入れる。
美味しい、ともう一度顔を綻ばせると牛山はまた笑った。
「牛山はよく笑うけどさ、人の顔を見て笑わないでよ」
「子供みたいに表情を変えるのが面白くてな」
「はあ、もう」
しばしの休息
背筋が震えるのはなぜなんだろうか。