今日と云う日が 今井夢
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悪天候気味にも関わらず、今日も居る。
教室の窓から見える校門前、そこで美和子の存在を確認すると真っ先に谷川の所へと向かった。
「谷川、今日も美和子が来ててよ。その、だからよ」
百面相の如く表情を変えて、察しろと言わんばかりに大袈裟な所作をとってみせる。
「何言ってるんですか今井さーん!俺のことはいいですからー、早く行ってあげて下さいよー」
「谷川~!!」
く、なんて良い奴だ。チビだし、モテねーのに…俺の幸せを一番に願ってくれる最高のダチだぜ。
嬉し涙を堪えながらも軽い足取りで教室を出た。
今日と云う日が
俺を待つこの女、檜山美和子は千葉の二大チャンプとも云われている(認める気は更々ないが)三橋&伊藤コンビも通う、軟葉高校の生徒である。
赤坂理子さんの友人でそれなりに眩く、理子さんよりも身長が高く俺よりも低い、のは当然か。
そんな彼女と出会い仲良くなってからというもの放課後の時間帯になると何故か決まって
だからと言って付き合っているわけではない。
そーゆう話になったことがない…しかしだ、マア。
出会った頃の美和子は確かに人見知りが激しかったが、仲良くなるに連れ意外にも人懐こいとこや、素直で率直な物言いな部分が迚もカワイくて、正直いうと俺はかなり惚れてしまっている。
仲良くなって今日で丁度一ヶ月。
月日は短いが、ほぼ毎日一緒に居たんだ。
そうなりゃ一年経ったも同然だろう。
故に、そろそろ告白しようかと思っている。
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