夢で会えたら16
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ランプの灯りが揺れた。
壁に映るのは二つの影。
橙の微かな明かりの中で動くそれと、艶めいた女の息遣い。
飛影ー…
ベッドにいる2人。
その女の口から出る己の名は普段からは想像できない程、艶やかで妖艶だった。
名を呼ばれただけで男はさらに欲を掻き立てられた。
曝け出した白い柔肌を愛撫すれば、女の口から吐息と共に漏れる声。
露わになった乳房を手で揉みしだく。弾力と手に吸い付くしっとりとした感触を堪能すると共にもう片方の頂きに唇を落とす。
吸い付き舌で転がし、時に軽く噛めば女の腰が浮き上がった。
しばし堪能すればさらに下りていく。
すでに暴かれたそこは、触れてやればしっかりと濡れている。上下にさすり上げさらに快楽を誘う。
息が上がる女、泣きそうに己の名を呼ぶそれに酷く焦りを感じた。
濡れすぼったそこを解しに掛かるのにそう時間はかからなかった。
快楽に怯え身体を引く女の腰を固定すれば、熱いそこに己をあてがい、腰を沈めて行く。
余裕などすでにない。
締め付ける中と溶けそうになる熱さに、思わず眉が寄る。
弓なりに反る女の腰、懲りずに逃げようとするそれを強引に引き寄せ、最奥にねじ込む。
それに女の悲鳴にも似た声が上がる。しかし、それは快楽を含んだ喘ぎだと男は分かっていた。
否、たとえ違っていたとしてもここまで来て止まることなど不可能だ。
己の腰を引けば、再び奥まで沈め女の快感を誘う。
本来ならばそう快楽に溺れることがない己も今は違っていた。
ー…相手が違えばこうも違うのかと。
己の腰は高ぶった欲と感情故、制御が効きづらいのか、今にも喰らいついてしまいそうだ。
女はそうとは知らず、甘い声で己の名を再び呼び、頬に手を伸ばし潤んだ瞳で見上げた。
どくりー…
妖艶で蠱惑的なその姿。しかし己が与えた快楽から来るものだと思えば征服欲が煽られる。
それが簡単に男の枷を外した。
ー…っくそ!
次の瞬間、女の腰を掴みガツガツと突き上げる。
ひっ…と上がる女の声、しかし次第に快楽の波に飲まれて甘い鳴き声に変わっていく。
ー…快楽に染まる
名前を呼ばれる
甘い甘い声で
艶やかな声で
身体の奥が熱を持つ
もっともっと奥に触れたい
それは更に欲となり女を追い詰める
ー…そして己さえも。
優しくしてやりたいのに、めちゃくちゃにしてやりたい。
声が枯れるまで啼かせてみたい。
女が苦しげにシーツを掴み身を捻れば、男は女の片足を肩に掲げさらに奥を突き刺し揺さぶる。旋律が早まれば女は首を振りながらもただ喘いだ。
ー…もっとだ。
もっと。
食らいつく。
男の額に微かに汗が浮かび、はっと熱っぽい息を吐き眉を寄せる。
まだ、足りないー…。
情欲を乗せた赤い瞳が細められ、己の下で揺れ喘ぐ女に向けられた。
「………!!」
赤い瞳が見慣れた天井を捕らえる。
がばりと効果音がつきそうな程ベッドから勢い良く起き上がる飛影。
「……またか。」
はぁー…と息を長く付きながら額に手を当てる。
そしてー…
「………勘弁してくれ。」
眉を寄せ呟くのだった。
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