夢で会えたら11
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ー…赤い瞳の彼は少年というには大人で、だが大人と呼ぶにはまだ若い。
「愛音…」
その彼の口から漏れるのは、今目の前に立つ彼女の名。
ふんぞり返り鼻息を荒くしているその姿はなんら昔と変わっていない。
そうよくある姿のはずだった。
会えない時間があったからか
二度と会えないのではとどこかで思っていたからか…
彼にはどこか違って見えた。
それは単なる驚きからか
それともー…胸の奥からせり上がる熱が映し出しているものなのか
赤い瞳が揺れた。
「あ、つい言っちゃった!!!…っ、飛影!!!!」
そして…
飛影の姿を見つけるなり、彼女の顔は、ぱぁっと輝く。
飛影は今だ驚くものの、駆け寄ってくる彼女に思わず、本当に無意識に腕を広げた…
だがー…
ドクン…
彼女の体が光る。
(!!!…しまった!!!)
愛音は焦った。
今になり気付いたのだ。
どんな形であれ「あつい」を口にすれば魂を抜かれるのだと。
体が固まる。
視界が回る。
急速にー…。
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