夢で会えたら10
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毎日通った
会社帰りに
毎日毎日通った
あの屋敷に。
あの「あつい」というタブーの紙が扉に張られていないか…
少しでも可能性があるならと、私はとにかく通い続けた…
あなたに会う為に。
そして、実はもう一つ通い続けているところがある。
それは…
-…私立・盟王高等学校
ここまであればもう信用するしかない。
ここは確実に幽白の世界。
そして、今私は盟王の校門前で今日も佇む。
といってもまず仕事後に、ここに来て気が済んだらあの屋敷に行くのだ。
といっても正式名、あの洋館…屋敷は四次元屋敷というらしい。←知っている人に聞いた。
…ところで、ここで何をしているかって?
そりゃもちろん、皆さんお分かりでしょうに!!
私愛音はここで彼を待っているのよ、彼を。蔵馬、異、南野秀一君を!!!!!!
あ、鼻血が出そうだわ。興奮しちゃいけない。
といっても結局会えないのがオチなのだけど…
もう卒業してしまったのだろうか…
やはり原作後??それともあの話はもう終わった後?
…もしかしてそれすらなくなった??
自分が飛影と出会った事が影響している??
…と、いくらこんな事を考えても仕方ないと踏んだ私はとうとうこの前一人の女子生徒を捕まえて聞いたのだ。
薔薇の君、南野秀一君は在学中なのかと。
その瞬間ドン引きした女子生徒の顔が今だ忘れられない…
知りません。と瞳の泳ぐその女子生徒に、確実に不審者と見られているのだと悟った私だったが…
確信は他で得た。
まだ南野君は在学中だ。
仕事後に寄るとなればほとんど夕方か夜だ。
よって会えても部活の後の子達が多いのだが、ちらほら聞き耳を立てていれば、うん、良くモテていらっしゃる!!南野秀一君はやはり健在だったのだ。
「素敵過ぎるわ」とか「とっても紳士なの」とか…
腹黒蔵馬様を知らないからそんな事言えるんだなぁ…と思いながらも会いたいことには違いない自分。
もちろん飛影に会いたいからこそのこの行動は皆に分かっていてほしい!!!
そして今日も奮闘中…
じろじろ見る生徒諸君。
(……耐えろ。いつか会えるわ。きっと。)
「ちょっと君、いいかな?」
ぽんと肩を叩かれ振り返る。
「ちょっとそこの交番まで来てくれる?最近不審者がいるって通報があってね。」
「………。」
私はあの子に会いたいだけなのに…
あぁ、会いたくて会いたくて涙が出てきました…
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