夢で会えたら5
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叫ぶ声が痛かった-…
彼の痛みに叫ぶその声は私の胸が張り裂けそうな程痛いものだった-…
だけど、決してその叫びは聞き逃さない
彼の生きている道、証-…
「飛影…」
扉の外でしゃがみこめば、両手を胸の前で合わせる。
気を失えば楽になるのに-…
きっと彼は最後まで意識を持ったまま手術を終えるのだろう-…
その叫びは心が裂ける、今までに聞いたことも無い彼の…
「-------!!!!!」
「飛影……頑張って…。」
祈るしか出来ない私はなんて無力なのだろう
祈るしか出来ないなんて…
違う…
私は-…
「終わったぞ。」
がちゃりと背後の扉が開けば手を拭きながら出てくる時雨がこちらを見下ろす。
「…時雨さん。」
「終わった瞬間気を失った。大した精神力だ。…おまえもよくそんな所にいれたな。」
決して良い気分はしない彼の叫び。
それを扉の外といえどまともに聞いていた愛音。
「……。」
「顔色が悪いな、こっちへこい。茶でも入れて-…」
「時雨さん。」
通り過ぎる彼を呼び止める。
「私にも剣術を教えてもらえませんか?もちろんただでとは言いません。私に出来ることなんでもさせて頂きます。」
「……。」
妖力が赤子同然になった彼。
ただでさえ自分で必死なあなたの、足でまといにはなりなくはない。
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