夢で会えたら5
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誰かを待つなどなかった
誰かと共に食事をすることも
誰かと笑い合うことも
寄ってくる女に一時的な温もりは求めても、結局欲を吐き捨てるだけのもの
顔など覚えていないし、覚える気も興味さえもない…
あれはいつだっただろうか-…
『飛影~!!ハロー!!』
宿に泊まっていた次の日の朝。
浴室から出れば見知った女がベットで仰向けになり本を読んでいた。
『……そのベットは…』
思わず口からぽろりと言葉が出掛かるも、すぐに口元に手を当て女から瞳を逸らす。
『ん?…なに?』
『いや、何も無い。』
昨夜までそこに居た別の女。
朝方に強引に帰したのがよかった。
『…おまえ、今回はすぐ来たんだな。』
そうしばらく来ないだろうと思っていたからこそ、昨晩誘いにも乗っただけの事。
『ん?そう??まぁ、確かに今回早かったかも。てか、飛影寝相悪くなったの??ベットのシーツが乱れて-…』
『おまえ、そこのソファに座れ。そこは汚れている。』
なんとなく…
いや、すごく嫌な気がするのはどうしてだろうか。
なぜかそこにはいて欲しくない。
そうなの?と首を傾げ素直に降りる愛音。
そして、ソファに腰掛ければ、「あ、こっちおいでよ。飛影。耳かきしてあげる。」と手招きをする。
『……。』
俺はいつまでこの女の中で子供なんだ?
それでも悪くは無い感覚。
一端、目を逸らすも、はぁ…と息をつき女を呆れた瞳で見据える。
『おまえって本当に変わってる。』
それでも笑みが漏れるのは仕方が無い。
悪くは無い…感覚。
慣れたくない気持ち…
だけど…
その感覚の裏で何かが鳴っている-…
このままでは、危険だと…
俺の心の奥深くで-…
第5話
変化