夢で会えたら4
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淀んだ空に覆う灰色の雲。
ゴロゴロと鳴る雷の音にピシャリと光る閃光
どこまでも広大な下界は昼間にも関わらず薄暗い
しかしそれはこの魔界では日常の事
晴れている方が珍しい
「人間の女だと?」
ある大きな屋敷。
その一室では、額に角を生やした赤毛の男が、使い魔である蛙の様な生き物を見据え胡座をかいて座っていた。
「なるほどな。最近嫌に大人しくなりやがったと思ったらそういうことか、しかし…人間の女とは笑える。」
はははっと豪快に笑うその男。
それに蛙が何かを囁けば、男の顔色が変わる。
「なに?年をとってねぇだと?」
蛙は人の老いを読む。
生気とは日々衰いていくもので、一年、二年でも変わっていくのだという。
「最近暇してたからちょうどいい。」
男は楽しそうに瞳を細めれば、蛙に次の指示を仰ぐのだった。
「女を連れて来い。」
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