夢で会えたら3
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
可愛いな…
可愛いな
つんつんの黒髪
硬いのかと思って触ったら、酷く柔かくって-…
眠そうな大きな目も
赤い瞳も-…
あぁ、ツンデレってなんて可愛いの!!!?
この世界では数年前…
現実世界では約一週間前-…
『触るな…』
そうはじめは言われたんだ。
ベットで初めて隣に寝てくれて、可愛いな…なんて調子に乗って後ろからぎゅって抱きしめたら、凄い勢いで拒絶されたんだ。
だから言ったの。
『私にぎゅってするのとされるのとどっちがいい?』
って、それで酷く引きつった顔をしていた飛影だったんだけど…
『あぁ、嘘!!一度でいいからぎゅってさせて飛影!!!』
抱きつこうとしたら剣先が目の前にあって-…
涙を流しながら大人しく布団に入ったんだけど。
朝になったら、酷く温かいものが腕に絡み付いてて-…
無意識に飛影は温もりを求めて私の腕に手を回し顔を埋めていたんだ
それにキラキラなる私の目と、丁度目を覚ました飛影の目があって
そして尚且つ彼が自分のしている行動に一瞬で固まりぼんっと顔を真っ赤にさせた瞬間、私はもう可愛くって可愛くって…
同時に頭がフル回転して言ってやったんだ
『私には触るなって言っといてずるいよね、飛影。…これは公平じゃないわよね、飛影なら分かるよね?男のくせに…適当な事言ったりしないよね?』
結構意味が分からないが、これでも彼には良く効く。なによりまだまだ幼いから尚更だ。
ある意味真っ直ぐな性格の彼は、基本曲がったことは嫌いな性分のようだ。
だから-…
何か言い返そうとする彼に
『私はあなたに良いようにされたのに…酷い、飛影。』
『……。』
心底忌々しそうに口元が引きつる幼い少年を、顔を覆った指の隙間から見ながらしめしめと思う愛音だったのだ。
.