夢で会えたら3
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私は何不自由ない平和な平凡な暮らしをしていた
刺激が欲しかったわけではない
だからといって退屈を求めたわけではない
ただ平和過ぎて
生きているという感覚が鈍くなっていたのは確かだった
だからトリップをして
彼の側で過ごす事で、私の今までの価値観は塗り替えられた
命が簡単に摘める世界
生きる方が難しい
例え彼が望んだ事だとしても
常に生死の戦いに挟まれ命を危ぶむ
それでも一生懸命生きて
生きる為の目的を見つけ突き進む
愛してほしいと言えない
決して言わない貴方
そして…
不器用でも他人に優しく出来る貴方
-…どうして?
私には真似できない。
自分が精一杯なら他人なんか助けられない
構えない
生きるのに必死で
他人なんかきっと切り捨ててしまう
だから一緒にいたかった
貴方みたいに強くなりたくて
貴方みたいに自分を信じて生きたい
それが酷い悲しみから生まれた貴方の生き方だと分かっていても
深い深い部分
他人に決して触れて欲しくない所を隠す為だったとしても-…
貴方の生き方は潔い
どんなに血に染まろうと
決して揺るがない自分に真っ直ぐな生き方だから
そして、そんな貴方が酷く可愛い
母親の愛情とはいえなくとも
例えそれが自分本位な思いでも
私があなたにそれを与えられるなんて思っていないけれど
何にでも不器用で真っ直ぐなあなたが酷く可愛くて
とても愛しいから。
私は
ただ貴方のそばにいたいと思ったのー…
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