Another world 4
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室内はただいつもと同じで暗かった
おかえり。と、彼の声が聞こえて合鍵で入ったのかと理解するも光のない部屋で彼が佇んでいるのかが不思議だった。
リビングの真ん中に立ちこちらを見据える彼が、酷く奇妙だった。
「ただいま、どうしたの?」
ちょうど電気をつけようと壁に手を伸ばした瞬間、暗闇で何かが光ったのと同時に彼が動いた気がした。
一瞬だった
衝撃だった
理解できなかったー…
真っ赤だったー…
肉が抉られた痛みと、刺された腹から溢れる血に思考が正常に動かなかったー…
「愛してるんだ、だからごめん。」
離れた彼の手に持たれた真っ赤な刃物。
震えている彼の手に声。
どうして?
なんで??
「…不安なんだ、俺は…お前が好き過ぎて…だからー…ごめん、俺ー…」
床に伏せ号泣しながら震える彼に、壁に背を付けたままズルズルと床に座り込む私。
あぁ、「また」だ。
ごぽりと口から血が吹き出た。
「また」こうして私は死ぬのか…
死の直前に感じたその感覚は、確かに以前感じたものだと思ったー…
Another world 4
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