Another world 3
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一連の事を話した
なかなか赤ん坊の口から言葉を発するのは大変だった。
だが、賢い彼は理解してくれた。
もちろん初めは戸惑いを見せていた
信じられないといった面持ちで神妙な顔つきで辛抱強く聞いてくれていたからこそ、こちらも落ち着いて話せたのだが-…
敵意はない
そして信じてもらえるものとして私はひとつの未来を彼に伝えた-…
そんな先の事-…
等と言われれば仕方が無いが、それが一番分かりやすいものだと思っていたからだ。
『あなたの母親はこの先不治の病を患う』のだと。
そう話した瞬間、一瞬まん丸の翡翠の瞳を見開くもののすぐに鋭くなりただ「へぇ…」と微かに笑みを浮かべて言う。
信じる信じないの前に彼にとってはそんな事か…などと言った様な感じだ。
それに心の奥が少し痛むものの、妖狐・蔵馬であり今だ母の愛情を知りえていない彼にとっては些細な未来の出来事なのかもしれない。
それでも『必ず発症し彼女の命を脅かす。』と言えば彼はとりあえずと言ったところだが信じてくれたのだ。
もちろん信じる要素は他にも彼、蔵馬が南野秀一となる経緯も話してのことだったが。
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