番外編・飛影編I
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生まれた時から聞こえていた
自分は望まれて生まれてきたわけではない
悲しいなどという感情もなければだからといって怒りが湧いたわけでもない
ただそうなのだと理解したのみ
知らなかったのだ
人の温もりも優しさも母の愛も知らない故に寂しいなどという感情は生まれるわけもなかった
ただ、女の悲痛な叫び声が耳に入った時だけは、胸が酷く痛かった
生まれて始めて感じた痛み…
やがてそれは静かな憎しみに変わって行くだけだった…
桜舞う《番外編 飛影編Ⅰ》