薔薇とお狐様3
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薄暗い洞窟の奥
洞窟の凸凹の壁に立て掛けられたいくつものランプ
それでも光を差す窓さえないその場所は酷く暗い
ぴちゃんぴちゃんと鳴る天井から落ちる水滴が地面に水溜りを作っていく
「や、やめろ…」
擦れた男の声と同時に鉄の音ががじゃりと響く
ゆらゆらと揺れる影
そのひとつは壁にある鉄の鎖の様なもので両手を上で繋がれた男の影
どれだけ暴れたのかすでに消沈したそれは鎖を振りほどく事もせずただ力の入らない体を前に傾け壁の鎖に引っ張られている状態である。
「あら、せっかく瀕死の状態から助けてあげたのに言う言葉はそれなの?あのまま死にたかったのかしら?」
そしてその影に近づくのは髪の長い女の影。
「おまえの役目を忘れるのではないよ?」
笑みを含んだ艶やかな声。
伸ばされる長く白い指が男の顔に掛かる
その瞬間
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
男の叫び声が大きく響くのだった-…
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