学園祭編
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「…南野のやつ、俺に感謝しろよな。」
図書室の窓辺から夜空を見げる海藤。
元より秀一の気持ちを知っている彼。
だからこそ、彼の変わりにダンスコンペに彼女を誘ったのだ。
わざわざ秀一に彼女の元へお誘いの手紙のお使いまでさせて。
それは海藤のちょっとした興味でもあった。
南野秀一の嫉妬姿などそう見られない、だからこそ彼女が釣られそうな内容を載せ秀一に届けさせたのだ。
「まさか、お菓子で動くとは。」
子供じゃないか…
と呟く海藤だが、どこか嬉しそうだ。
それもそう、彼は思うのだ。
今頃熱くとは言えなくても確実に温かな時間を二人過ごしているのだろうと…
(…あの手紙のお使い後はしばらく殺気だってたな、南野。)
だから周りに最終的に彼に譲ったのだろうと思われても仕方ない。
「がんばれよ。」
例え厳しくも辛い恋だとしても-…
あれの覚悟一つできっとすべてが決まる。
その覚悟があるならば…
「きっと栄子ちゃんは大変だろうな。」
そうぽそりと呟いた-…。
空に上がる花火を見上げながら-…。
-end-