第10話 仲間
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リフレッシュ休暇もあと数日となった今日。
暇を持て余していた栄子は近くをぶらつこうかと昼前に外に出た。
そこで目に止まったのは幼なじみの家の前に止まっていた運送トラック。
(…なにかの配達??)
栄子はそんな幼なじみの玄関に足を運んだ。
家から業者だと思われる人達が箪笥やベッド、棚などを運びトラックに積んでいく。
それを意味が分からないといった様子で眺める。
「栄子ちゃん、どうしたの?」
ふと後ろから声をかけられ振り返ると、そこには秀一の母親がにっこりと笑って立っていた。
手にはスーパーの買い物袋。
「おばさん…、これ何ですか?」
「あら、聞いてないの?」
意外そうに少し驚いた彼の母親。
その時だった。
「おかえり母さん。」
いつもの優しい声色が耳に響く。
「栄子もいらっしゃい。」
振り返った先には、玄関から顔を出す秀一。
優しく微笑むいつもの笑顔。
栄子は先日の事が頭によぎる。
あまりはっきり覚えていないものの、抱きしめられたあの夜。
失恋した時や慰めてくれる時によく胸を貸してくれていたが、その時とは何か違うものを彼に感じていた。
(あれは心配してくれてたんだろうか…)
いつもと様子が違っていた彼に、栄子自身も驚いていた。
「…こんにち、わ。」
彼がいつもと同じく普通過ぎるので何やら拍子抜けしてしまう。
「栄子ちゃん、お昼まだでしょう?よかったら一緒にどう?」
食材が入ったと思われるスーパーの袋を秀一に渡しながら、栄子に声をかける。
「いいですいいです!…なんかそれじゃぁご飯食べにきたみたいだし…」
「あら、遠慮とかいらないわよ。それとも何か用事でもあるのかしら?」
「いや、何もないから、ぶらっとしようかと思ってて…。」
はははと笑う栄子に彼の母親は、なら問題ないわね、とにっこり笑った。
