第71話 最終章
夢小説設定
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さわさわと草木が揺れる月夜の真下
風に攫われる銀の髪、金の瞳を持つ妖怪は手を伸ばしたー…
淡い桃色の着物を纏う少女に。
愛など知らない
知りたいとも思わない
誰かに求めた事などなければ誰かに与えたいとも思わない
誰かが言った
愛は求めず欲しがらず
形の無いものなど興味ない
価値を感じないそれを欲しがる奴の気が知れなかった
ー…お前が誰かを愛しいだなんて思い日がくるのかねぇ。
黒鵺の言葉に鼻で笑っていた
ー…本当に、滑稽だ
さわさわと草木が揺れた
娘がこちらを見て微笑んだ
『俺がお前を食べてやる』
愛されたいと願った
誰かを望んだ、この俺がー…
出会った事が
全ての始まりだったのだ。
ー end ー
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