第48話 代償の大きさ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
真っ暗だった
だけど、包まれる懐かしくて安心する香りに酷く安心した
側にいてくれるのだと
薄れる意識の中で真上から聞こえる彼の声は酷く冷たくて
それが自分に向けられたものでないとわかりながらも…
聞こえてくる内容に衝撃を受けた
知ることも無かった事実
だが、微かな記憶がそれを真実なのだと告げる
沈む心に
自分がとても嫌で-…
それだけで胸が押しつぶされそうだったのに
再び引きずる込まれる過去への意識
遠のいて行くその中で-…
微かに耳に入った彼の凍るような言葉に
私は-…
『俺が食料の女を運んでやる』
息が出来なかった。
第48話
代償の大きさ