II
Name change
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今日は大きな任務が入っているツォンさんに代わって、伍番街スラムに行く。
そして、なぜか私の右手には、“TSENG“と書かれたカメラが。起動してフォルダを見てみると、花の手入れをしている、可愛らしい女性の写真が大量に入っていた。
「やっぱりね」
「あれ、ナマエ! これから任務か?」
神羅ビルのエントランスを歩いていると、たまたまザックスに会った。
「うん、そんなとこ。あ、そうだ! ザックス、今から暇?」
「これからカンセルと予定が……」
用事があるなら、無理に誘うことは出来ないから、大人しく一人で行こう。ザックスなら、適役だと思ったんだけどな。
「そっか。実はね、今から伍番街スラムに行こうと思ってたんだけど」
「やっぱり俺も行く!!」
ザックスは突然携帯電話を取り出して、何かを打ち込み始めた。
「でも、予定があるって……」
「大丈夫! ちょうど今、カンセルから断りの連絡が来たんだ」
どう見ても、ザックスの方が慌てて断りの連絡をしているように見えるけれど。大丈夫かな。
「デートだな!」
「全然そんな風には見えないけどね」
伍番街スラムへは、八番街の駅から直通の電車で行ける。
神羅ビルを出れば私たちのような、主にザックスだが、服装をしている人はなかなかいないので、警戒した視線で見られることが多々ある。
しかし、ザックスはそんなことなど気に留めず、いつものように色んな話をしてくれるので、憂鬱な気分も少しは晴れた。
「スラムに何しに行くんだ?」
「ある人に、会いに行くの。ザックスに、その子と友達になってほしいんだ」
「それ、本当に任務なの?」
「重要な任務だよ」
タークスの監視対象である彼女と友達になれるのは、私ではなくてあなただけだから。
「ナマエ、今日はあなたが来てくれたんだ!」
彼女はいつも、伍番街スラムの外れにある教会にいる。ミッドガルではめったに咲かない花が、ここにはたくさん咲いているのだ。
「ツォンさん、今日は任務だからね」
「その人は? もしかして、ナマエの恋人!?」
「そうそう。俺、ナマエの彼氏のザックス! よろしくな」
あたかも本当のように話しているが、真っ赤な嘘である。多分、ザックスはそうやって私で遊んでいる気がする。だって、シスネには一切そういうこと、言わないらしいし。
「違うよ、ソルジャーなの」
「え~違うのか~?」
「じゃあ、エアリス。記念に一枚!」
私はカメラを構えると、エアリスは面倒くさがりつつも、ポーズを取ってくれた。
ツォンさんが撮った写真は、まるで隠し撮りでもしたかのようなものがほとんどで、カメラ目線の物は今撮影した写真だけだ。
きっと、ツォンさん喜ぶだろうな。
「私も二人のこと、撮ってあげる!」
「大丈夫だよ。撮るならエアリスとザックスを……」
「いいからいいから!」
それから色んな写真をたくさん撮られて、カメラのフォルダはいつの間にか私とザックスの写真で埋め尽くされていた。
「大丈夫かな、これ」
ツォンさんに何か言われても、全部ザックスのせいにしよう。
結果的に、ザックスとエアリスは仲良くなったようなのでいいのかもしれないが、私の未来が危ない。減給されたらどうしよう。
二人は何やら花の話をしているが、正直全然頭に入ってこない。
「私、二人のこと、送ってく」
「うん、ありがとう」
エアリスが教会の外まで走っていくと、ザックスが耳打ちしてきた。
「良いのか? 家まで送らなくて」
「良いの、頑固だから」
伍番街スラムの中心部には、マーケットがあって、そこの駅から八番街行きの電車に乗ることができる。行きの反対だ。
エアリスは、マーケットの前まで送ってくれた。
「またね! ナマエ、ザックス」
「またなー!」
「気をつけて帰るんだよ」
私たちは、エアリスが見えなくなるまで見届けた。
「少し、寄り道して行かない? エアリスに教えてもらった良いところ、あるんだ」
「お、いいね~」
そして、なぜか私の右手には、“TSENG“と書かれたカメラが。起動してフォルダを見てみると、花の手入れをしている、可愛らしい女性の写真が大量に入っていた。
「やっぱりね」
「あれ、ナマエ! これから任務か?」
神羅ビルのエントランスを歩いていると、たまたまザックスに会った。
「うん、そんなとこ。あ、そうだ! ザックス、今から暇?」
「これからカンセルと予定が……」
用事があるなら、無理に誘うことは出来ないから、大人しく一人で行こう。ザックスなら、適役だと思ったんだけどな。
「そっか。実はね、今から伍番街スラムに行こうと思ってたんだけど」
「やっぱり俺も行く!!」
ザックスは突然携帯電話を取り出して、何かを打ち込み始めた。
「でも、予定があるって……」
「大丈夫! ちょうど今、カンセルから断りの連絡が来たんだ」
どう見ても、ザックスの方が慌てて断りの連絡をしているように見えるけれど。大丈夫かな。
「デートだな!」
「全然そんな風には見えないけどね」
伍番街スラムへは、八番街の駅から直通の電車で行ける。
神羅ビルを出れば私たちのような、主にザックスだが、服装をしている人はなかなかいないので、警戒した視線で見られることが多々ある。
しかし、ザックスはそんなことなど気に留めず、いつものように色んな話をしてくれるので、憂鬱な気分も少しは晴れた。
「スラムに何しに行くんだ?」
「ある人に、会いに行くの。ザックスに、その子と友達になってほしいんだ」
「それ、本当に任務なの?」
「重要な任務だよ」
タークスの監視対象である彼女と友達になれるのは、私ではなくてあなただけだから。
「ナマエ、今日はあなたが来てくれたんだ!」
彼女はいつも、伍番街スラムの外れにある教会にいる。ミッドガルではめったに咲かない花が、ここにはたくさん咲いているのだ。
「ツォンさん、今日は任務だからね」
「その人は? もしかして、ナマエの恋人!?」
「そうそう。俺、ナマエの彼氏のザックス! よろしくな」
あたかも本当のように話しているが、真っ赤な嘘である。多分、ザックスはそうやって私で遊んでいる気がする。だって、シスネには一切そういうこと、言わないらしいし。
「違うよ、ソルジャーなの」
「え~違うのか~?」
「じゃあ、エアリス。記念に一枚!」
私はカメラを構えると、エアリスは面倒くさがりつつも、ポーズを取ってくれた。
ツォンさんが撮った写真は、まるで隠し撮りでもしたかのようなものがほとんどで、カメラ目線の物は今撮影した写真だけだ。
きっと、ツォンさん喜ぶだろうな。
「私も二人のこと、撮ってあげる!」
「大丈夫だよ。撮るならエアリスとザックスを……」
「いいからいいから!」
それから色んな写真をたくさん撮られて、カメラのフォルダはいつの間にか私とザックスの写真で埋め尽くされていた。
「大丈夫かな、これ」
ツォンさんに何か言われても、全部ザックスのせいにしよう。
結果的に、ザックスとエアリスは仲良くなったようなのでいいのかもしれないが、私の未来が危ない。減給されたらどうしよう。
二人は何やら花の話をしているが、正直全然頭に入ってこない。
「私、二人のこと、送ってく」
「うん、ありがとう」
エアリスが教会の外まで走っていくと、ザックスが耳打ちしてきた。
「良いのか? 家まで送らなくて」
「良いの、頑固だから」
伍番街スラムの中心部には、マーケットがあって、そこの駅から八番街行きの電車に乗ることができる。行きの反対だ。
エアリスは、マーケットの前まで送ってくれた。
「またね! ナマエ、ザックス」
「またなー!」
「気をつけて帰るんだよ」
私たちは、エアリスが見えなくなるまで見届けた。
「少し、寄り道して行かない? エアリスに教えてもらった良いところ、あるんだ」
「お、いいね~」